「指輪でタッチ」で簡単お支払い ドコモがスマートリング発売へ:Visaのタッチ決済に対応
NTTドコモは2024年4月19日、EVERINGが提供するVisaのタッチ決済対応スマートリング「EVERING(エブリング)」を同年5月上旬以降に一部のドコモショップで販売開始すると発表した。
NTTドコモ(以下、ドコモ)は2024年4月19日、EVERINGが提供するVisaのタッチ決済対応スマートリング「EVERING(エブリング)」を同年5月中旬以降に、一部のドコモショップで販売開始すると発表した。
コンビニや商業施設での会計時に財布やスマートフォンを取り出すことなく決済できる他、スマートロック「bitlock」と「セサミ」連携にも対応しているため、ドアの施錠開錠が可能だ。また、今後は公共交通機関へのシステムへも対応する予定だ。
決済は、プリペイド方式を採用していて、スマートフォンの専用アプリで手持ちのクレジットカード(Visa、Mastercard、AMEX、JCB、Diners Club)を登録して管理する。そのため、万が一、スマートリングを紛失した時でも、アプリから即座に利用停止することができる。また、充電不要で、5気圧防水性能を備えているため利用シーンを選ばない他、肌との接触部分は金属を使用しない素材(ジルコニアセラミック)を使用しているため、金属アレルギーにも対応する。
ドコモは今後について「より便利で効率的な社会実現に向けたキャッシュレス化推進のため、これまで展開してきた3つのキャッシュレスサービス『dカード』『d払い』『iD』に加え、スマートリングの活用も提案していく」とコメントした。
利用プランは、月額利用料を支払う「定額プラン」と、リングを購入して利用する「スタンダードプラン」の2種類がある。なお、「EVERING」の利用は、ドコモユーザーでなくとも可能だという。
両社はスマートリングを活用するスマートライフ事業の推進に向け、同年3月に業務提携契約を締結していて、「EVERING」の販売は協業の第1弾となる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- JDIが健康見守りサービスを発表、OPD生体センサー搭載スマートリングで実現
ジャパンディスプレイ(JDI)は2024年2月6日、有機光検出器センサーを搭載したスマートリングを使った健康見守りサービス「Virgo(ヴァ―ゴ)」を発表した。2024年2月から企業/団体向けにトライアル提供を開始する。 - EMVCo対応の超小型決済ソリューション
インフィニオン テクノロジーズ ジャパンは2023年3月16日、超小型デバイス向け決済ソリューション「SECORA Connect X」を提供開始したと発表した。スマートデバイスに組み込むことで、簡単にNFC機能を利用できる。 - 後付けの非接触センサー+顔認証を搭載した決済端末
ソフトウェアの受託開発事業を手掛けるメタテクノは「第11回 IoT & 5Gソリューション展【春】」(2022年4月6〜8日、東京ビッグサイト)で、非接触技術と顔認証技術を融合した決済用タブレットを展示した。既に、東京ドームの一部店舗で導入されている。 - JDI、次世代有機ELディスプレイ「eLEAP」を24年12月に量産開始へ
ジャパンディスプレイ(JDI)は、2024年12月にも茂原工場(千葉県茂原市)で有機ELディスプレイ(OLED)「eLEAP」の量産を始める。また、従来のOLEDに比べ約3倍のピーク輝度を実現したノートPC向け「14型eLEAP」も新たに開発した。 - これは確かに「スマートなホーム」だ NXPがCESで示したMatterの可能性
2022年10月にバージョン1.0がリリースされた、スマートホーム規格「Matter」。これまでは、Matterの真の利便性を示すことができるデバイスがほとんど存在しない状態が続いていたが、NXP Semiconductorsが「CES 2024」で展示したデモでは、Matterで実現するスマートホームの可能性が示されていた。