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組み込み機器でも生成AIが使える 日本発のアクセラレーター:EdgeCortixが「SAKURA-II」を発表(3/3 ページ)
エッジAI(人工知能)向けのアクセラレーターを手掛ける日本のスタートアップEdgeCortixが、新しいプラットフォーム「SAKURA-II」を発表した。CNN(畳み込みニューラルネットワーク)モデルだけでなく、トランスフォーマーモデルを容易に実装できることが特徴だ。
1チップで複数モデルを実行するデモ
展示会ブースでは、SAKURAを使ったデモも幾つか披露していた。1つ目は、1個のSAKURA-Iで、16台のカメラの映像から同時に物体検出を行うもの。AIモデルにはYOLO v5sを用いていた。推論性能は約500fps(フレーム/秒)で、ボード全体の消費電力は8.2Wだという。
2つ目は、RGBカメラで撮影している映像を解析し、リアルタイムで解像度を上げて表示するというデモ。SAKURA-IでABPN(Attention-based Back Projection Network)モデルを実行し、映像の解像度を360×640から1080×1920と3倍に向上させた。これによって、より鮮明な画像の表示が可能になっていた。
左=ABPNモデルにより映像の解像度をリアルタイムで向上。上段が360×640、下段が1080×1920の映像/右=解像度を上げた下段の映像の方が、より明瞭に表示されている。これがリアルタイムで行える[クリックで拡大]
3つ目は、1個のSAKURA-Iで複数のAIモデルを同時に実行するデモだ。RGBカメラとサーマルカメラを使用して、YOLO v5mとmono Depthの2つのモデルを同時に実行し、物体検出と深度推定を行っていた。「MERAにモデルを入力後、ワークを分配することで、1チップで複数のモデルを実行できるようになる」(EdgeCortix)
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