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ディスプレイを「分身」させる技術を開発、JDI量産開始は2025年を予定(3/3 ページ)

ジャパンディスプレイは2024年8月2日、見る角度によって異なる2つの映像を表示することができる2 Vision Displayにおいて、HD相当の画質を実現した新製品を発表した。同製品には、タッチ操作した人を識別する「Double Touch」機能も搭載している。

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JDIの切り札、次世代OLED「eLEAP」との融合を目指す

 JDIは、Dual Touch 2VDの車載分野以外の用途として、空港や駅の電光掲示板なども想定している。電光掲示板を見る角度(距離)によって、見える映像を変化させ、遠距離では広告を、近距離では時刻表を表示するデモも展示した。

Dual Touch 2VDのデモ。遠距離では広告を表示し、近距離では時刻表を表示している。

 同社は、2026〜2027年頃までに、現在開発中の有機ELディスプレイ(OLED)「eLEAP」との技術的な融合を目指すと語った。eLEAPは、ファインメタルマスク(FMM)を全く使わず、有機材料を基板上に蒸着させ、フォトリソ方式でOLED画素を生成することで、発光領域を60%(精細度300ppi相当)まで高められる技術。

従来のOLEDとeLEAPの比較
従来のOLED(左)とeLEAP(右)の比較[クリックで拡大]

 キャロン氏は、2024年5月に行った2024年3月期(2023年度)通期の決算説明会で、「eLEAPによって、十分に競争力を持っていない会社から、世界一の競争力を持つ、世界一のディスプレイ技術を作る、そういう会社になる」との意気込みを語っていた。

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