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独自NPUで差異化 広範なマイコン群でエッジAIを支援するNXP推論速度が30倍になる事例も(3/3 ページ)

AI(人工知能)関連技術の進展が加速する中、エッジデバイス上でAI推論を行うエッジAIの導入が進んでいる。中でも、より低消費電力/低コストのマイコンを用いるケースへの注目が高まっている。マイコン/プロセッサを多く手掛けるNXP SemiconductorsのエッジAI向け戦略とポートフォリオについて、NXPジャパンに聞いた。

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開発ボードとソフトウェア開発環境を用意

 開発のサポートにあたっては、MCXマイコン向けに、開発ボード「FRDM(Flexible, Rapid Development platform with MCUXpresso、フリーダム)」を提供する。顔検知やモーター制御のソフトウェアコードもWeb上で公開している。

開発ボード「FRDM」
開発ボード「FRDM」[クリックで拡大] 出所:NXPジャパン

 さらに、「機械学習のソフトウェア開発はハードルが高いと感じるユーザーも多い」(浜野氏)として、機械学習ソフトウェアの開発環境を無償提供している。TensorFlowなどで開発したモデルをTensorFlow Lite for Microcontrollersなどに変換し、使用するハードウェアごとに最適化できるものだ。同ソフトウェアは、マイコンにもプロセッサにも共通で利用できる。

NXPが提供する機械学習ソフトウェア開発環境
NXPが提供する機械学習ソフトウェア開発環境[クリックで拡大] 出所:NXPジャパン

 浜野氏は「エッジAIと一口に言っても、使い方によって要求される性能はかなり異なる」と分析し、「自社開発のNPUもスケーラビリティを持たせたアーキテクチャにし、マイコンからプロセッサまで幅広いラインアップを用意している。最適な製品を提供できることがNXPの強みだ」とした。

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