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サンケン電気が志賀工場を閉鎖へ、能登半島地震で被災2026年4月末に

サンケン電気は、令和6年能登半島地震で被災した石川サンケンの志賀工場(石川県志賀町)を2026年4月末に閉鎖する。2024年1月の被災後、復旧活動を進めて全面的な生産を再開していたが、震災影響評価の結果、恒久的使用は困難との結論に至ったという。同社は今後、グループ後工程における生産再編の実施を行う予定だ。

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 サンケン電気は2024年10月18日、令和6年能登半島地震で被災した石川サンケンの志賀工場(石川県志賀町)を2026年4月末に閉鎖すると発表した。2024年1月の被災後、復旧活動を進めて3月下旬には全面的に生産再開していたが、震災影響評価の結果、恒久的使用は困難との結論に至ったという。同社は今後、グループ後工程における生産再編の実施を行う予定だ。

 石川サンケンは、能登半島内に志賀工場と堀松工場(いずれも石川県志賀町)、能登工場(石川県能登町)の3工場を有する、サンケン電気グループのパワー半導体後工程の主力工場だ。2024年1月の令和6年能登半島地震でこの3工場が被災したが、サンケン電気グループは早期復旧に向けた活動を進め、同年3月下旬までには全面的な生産を再開していた。

 同社はその後、志賀工場について、震災影響評価を進めていたが、今回、「震災影響評価の結果、恒久的使用は困難との結論に至ったため、同工場を閉鎖する」と発表した。今後、2026年4月末までに志賀工場における生産品を、石川サンケンの他工場および国内外生産拠点へ移管する予定で、石川サンケンの一部生産品については終息するという。

10億円の特別損失計上の見込み

 サンケン電気は、志賀工場の閉鎖に伴い、同工場建物などの固定資産除却によって、2025年3月期(2024年度)第2四半期連結決算において約10億円の特別損失を計上する見込みだ。製品移管に伴う設備移管/除却などの費用計上については、「今後の進捗により計上する予定で、公表すべき事項が判明した段階で速やかに開示する」としている。

 2024年度通期連結業績予想についても、今回の影響を含め、2024年度第2四半期の決算発表に合わせて予想値を公表する予定だという。

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