政府が「味方」であるということ:電子機器設計/組み込み開発メルマガ 編集後記
大盛況だった「SEMICON Japan 2024」。オープニングセッションには自民党の半導体戦略推進議員連盟で名誉会長を務める甘利明氏が登壇しました。
この記事は、2024年12月23日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。
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政府が「味方」であるということ
2024年12月11〜13日にかけて、「SEMICON Japan 2024」が開催されました。当初の計画通り、来場者は3日間で10万人を超え、誰が見ても「大盛況だった」と言っていいかと思います。筆者は3日間、東京ビッグサイトにつめておりましたが、本当にたくさんの来場者が来ていました。オープニングセッションはもちろん、取材したいくつかのセミナーでは満席で立ち見が出ていた他、Rapidusなどのブースセミナーでは、通路をふさぐほどの人だかりができるほどでした。
オープニングセッションの基調講演には、前衆議院議員で、自民党の半導体戦略推進議員連盟で名誉会長を務める甘利明氏が登壇しました。日本政府の半導体業界支援策において旗振り役を担ってきた同氏ですが、2024年10月の衆議院選挙で落選。業界からは、半導体政策のトーンダウンを懸念する声も聞かれました。日本で半導体業界に対する注目度が高まっている背景には、政府がこれまでにないレベルの半導体支援を打ち出していることも大いに関係しているはずです。政府が今後も同じ熱量で業界を支援してくれるのか――という懸念や不安を抱く業界関係者も少なくないのではないでしょうか。
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そろそろ「決着」をつけたいです。