WBGパワー半導体の能力を引き出す 「PSOC Control」第1弾：モーター制御／電力変換に特化（3/3 ページ）

Infineon Technologiesが、モーター制御および電力変換システム向けに特化した、Arm Cortex-M33ベースの高性能マイコン「PSOC Control」第1弾の発売を発表。同社の産業用およびIoT MCU担当シニアバイスプレジデントであるSteve Tateosian氏がその詳細を語った。

[永山準，EE Times Japan]

ソフトウェアや安全／セキュリティも充実

　Tateosian氏は「当社は、“開発者にとっての使いやすさ”を重視している」とも言及。PSOC Controlは、Infineonのツールとソフトウェアソリューションを備えた統合エコシステムプラットフォーム「ModusToolbox」によってサポートしていて、高性能、高効率かつセキュアなモーター制御および電力変換システムを簡単に構築できるとも強調した。ModusToolboxでは、PSOC Controlの重点アプリケーション用エコシステムとソフトウェアライブラリである「Motor Suite」と「Power Suite」を提供。「特化されたアプリケーション環境によって、エンジニアは問題を迅速に特定し、設計を最適化し、全体的な機能を強化できる」としている。

左＝ModusToolboxの概要／右＝Motor Suiteの概要［クリックで拡大］ 出所：Infineon Technologies

　このほか、PSA Certified レベル2/EPC2セキュリティやクラスBおよびSIL 2安全ライブラリなどの安全機能を搭載。さらに、暗号化アクセラレーター、TrustZone、セキュアなキーストレージによって、IP（Intellectual Property）保護やデバイスのファームウェアアップデートが可能な点も強調していた。

安全機能およびセキュリティについて［クリックで拡大］ 出所：Infineon Technologies