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怒涛の勢いで進化を続ける「スマートウォッチ」福田昭のデバイス通信(488) 2024年度版実装技術ロードマップ(8)(1/2 ページ)

今回は「2.2.1.4 ウェアラブルデバイス、ウェアラブル用電源の動向」の概要を紹介する。ウェアラブルデバイスの中でも進化が速い「スマートウォッチ」に注目し、Appleのスマートウォッチ「Apple Watch Series 7/Series 8/Series 9」の仕様を比較している。

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ウェアラブルデバイスと同デバイス用電源管理の動向を記述

 電子情報技術産業協会(JEITA)が2年ぶりに実装技術ロードマップを更新し、「2024年度版 実装技術ロードマップ」(PDF形式電子書籍)を2024年6月に発行した。既に6月11日には、ロードマップの完成報告会を東京で開催している(本コラムの第462回で既報)。

 本コラムではこのほど、ロードマップの策定を担当したJEITA Jisso技術ロードマップ専門委員会の協力を得て、前回の2022年度版に続いて今回の2024年度版も概要をご紹介できるようになった。この場を借りて同委員会の皆さまに深く感謝したい。

 上記の経緯を経て、本コラムの第482回から、2024年度版のロードマップ概要をシリーズで紹介している。前回は「2.2.1.2 IVD、バイオロジー研究機器:細胞外小胞の網羅的解析機器の事例」の概要をご報告した。今回は「2.2.1.4 ウェアラブルデバイス、ウェアラブル用電源の動向」の概要をご紹介する。

「第2章第2節 メディカル・ライフサイエンス領域の市場分析とシーズ技術の活用」の主な目次。
「第2章第2節 メディカル・ライフサイエンス領域の市場分析とシーズ技術の活用」の主な目次。「2024年度版 実装技術ロードマップ」の本体から筆者がまとめたもの[クリックで拡大]

頭頂から腕先、足先まで全身がウェアラブルデバイスの装着場所に

 身体に直接装着して使用する電子機器(デバイス)は一般に、「ウェアラブルデバイス」と呼ばれる。身体にウェアラブルデバイスを取り付ける部位は頭から首、胴体、腕、足とさまざまだ。頭部に装着するデバイスは非常に多い。ヘッドマウント、帽子、メガネ、コンタクトレンズ、イアリング、マスク、歯・義歯など、あらゆる部位に取り付けられる。首はネックリングやネックレスなど、胴体はシャツ、ブラジャー、ベルトなどの形態がある。腕は腕時計(ウォッチ)、リストバンド、手袋(グローブ)、指輪、付け爪など、かなり多い。足はズボン、靴下(ソックス)、靴(靴裏、靴底)、足の指、足首リングなどの形態がある。

身体におけるウェアラブルデバイスの装着部位の例[クリックで拡大] 出所:「2024年度版 実装技術ロードマップ」、p.31、2024年6月発行
身体におけるウェアラブルデバイスの装着部位の例[クリックで拡大] 出所:「2024年度版 実装技術ロードマップ」、p.31、2024年6月発行

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