SDV、800V化…… 次世代自動車トレンドに対応するST製品：オートモーティブ ワールド2025（2/2 ページ）

STマイクロエレクトロニクス（以下、ST）は「オートモーティブ ワールド2025」にて、次世代の自動車トレンドを踏まえた車載マイコンやバッテリーマネジメントソリューションを紹介した。

[浅井涼，EE Times Japan]

800V化に対応したバッテリーマネジメントソリューション

　EVバッテリーの800V化のトレンドを踏まえたバッテリーマネジメントソリューションも展示した。

　EVバッテリーが従来の400Vから800Vに移行するとバッテリーセルの数が増えるため、過熱や膨張を監視するためのICも使用個数が増えてコストが上がる。STのセル電圧監視IC「L9965A」は、最大18セルという多チャンネルのモニタリングに対応しているため、使用個数を抑えられる。電圧監視の精度も前世代品と比べて改善しているという。

EVバッテリーの800V化に向けたバッテリーマネジメントソリューション［クリックで拡大］

　パック電流監視IC「L9965C」や、異常発生時に高電圧ラインを切断するパイロヒューズドライバーIC「L9965P」も合わせて、バッテリー監視の高速／高精度化、機能安全に対応するバッテリーマネジメントソリューションとして提案している。