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機器開発を効率化、ルネサスがプラットフォーム発表:製品を市場投入するまでの期間短縮
ルネサス エレクトロニクスとAltiumは、ソフトウェア定義型製品の開発を支援するプラットフォーム「Renesas 365 Powered by Altium」を発表した。2026年初頭より提供を始める。
半導体デバイスやライフサイクルデータを統合
ルネサス エレクトロニクスとAltiumは2025年3月、ソフトウェア定義型製品の開発を支援するプラットフォーム「Renesas 365 Powered by Altium」(以下、Renesas 365)を発表した。2026年初頭より提供を始める。
Renesas 365は、「Altium 365」プラットフォームをベースに、ルネサスの幅広い半導体製品ポートフォリオなどを組み合わせた製品。ハードウェアやソフトウェア、ライフサイクルデータをプラットフォーム上に統合した。
これにより、「開発チーム間の連携強化」や「適切な半導体デバイスやソリューションの選択」「デジタルデータの統合管理」などを実現。電子機器の開発プロセスを効率化し、製品を市場投入するまでの時間短縮を可能とした。デジタル追跡性も確保できるという。
ルネサスの柴田英利CEOは、「ルネサスとAltiumの知見を組み合わせることで、業界初となる革新的なプラットフォームが誕生する。Renesas 365は電子機器の設計、開発、運用に変革をもたらすだろう」とコメントした。
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