ニュース
キオクシアの24年度は売上高/純利益が過去最高 データセンター向けが好調:データセンター向けSSDは前年比3倍に(2/2 ページ)
キオクシアは、2025年3月期(2024年度)の業績(Non-GAAPベース)を発表した。売上高は前年比58.5%増の1兆7065億円、営業利益は4530億円で、純利益は2660億円だった。2023年度は2446億円の赤字だったが2024年度は大きく回復し、売上高と純利益は過去最高となった。データセンター/エンタープライズ向けSSDの需要が大きく、販売額は前年比3倍に伸長した。
関税の影響は最小限にとどまる見込み
今後の市況については、2025年度第1四半期(4〜6月)の関税による影響は最小限にとどまる見込みだとした。スマホ/PC顧客の在庫水準は安定し始めているものの、マクロ環境の不確実性により、回復ペースの予測は難しいという。ただし、AIスマホ採用やWindows 10のサポート終了と言った要因で需要が促進される見込みだ。データセンター向け需要も、AIサーバ導入加速によって成長が見込まれるという。
2026年3月期(2025年度)第1四半期(4〜6月)の業績予想は、売上高は2950〜3250億円、営業利益は130〜350億円、純利益は0〜140億円とした。為替の影響などがあり、全体的に前四半期比で微減との予想だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
赤字拡大のJDI、国内1500人削減へ CEOのキャロン氏は辞任
ジャパンディスプレイ(JDI)の2024年度通期業績は、売上高は前年比21%減の1880億円、営業損失は同29億円拡大し371億円の赤字、当期純損失は同339億円拡大し782億円の赤字だった。国内で1500人規模の人員削減を行うという。レゾナック、半導体好調も黒鉛電極不振で69%減益
レゾナック・ホールディングスは2025年12月期第1四半期(2025年1〜3月期)の決算を発表した。半導体材料は好調だったものの、ケミカル事業では黒鉛電極の市況悪化に伴い赤字が拡大。純利益は前年同期比69%減となる88億円だった。PCIe 5.0対応の広帯域光SSD、キオクシアらが開発
キオクシアとアイオーコア、京セラは、PCIe 5.0に対応した「広帯域光SSD」を開発し、動作確認を行った。データセンター内に設置される機器間の接続を電気配線から光配線に切り替えることで、高い信号品質を維持しながら大幅な省エネを実現できる。3Dフラッシュメモリ第10世代は332層で密度59%向上、キオクシアら
キオクシアとSandiskは、4.8Gb/秒のNANDインタフェース速度やさらなる低消費電力化などを実現する3次元(3D)フラッシュメモリ技術を開発した。この技術を導入する第10世代品は、積層数332層で、平面方向の高密度化によってビット密度は59%向上するという。キオクシアの24年4〜12月は増収増益で過去最高、AI向け拡大
キオクシアホールディングスの2024年度第3四半期累計(2024年4〜12月)業績は、売上高が前年同期比80.2%増の1兆3594億円、Non-GAAP営業利益は4156億円(前年同期は2982億円の赤字)、Non-GAAP純利益は2527億円(同2551億円の赤字)となった。売上高および営業利益は過去最高を達成した。キオクシアが東証プライム市場に上場 時価総額は7762億円
キオクシアの持ち株会社であるキオクシアホールディングスは2024年12月18日、東京証券取引所プライム市場に株式を上場した。取引開始後の初値は1株1440円で、時価総額は7762億円となった。