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HDD大手SeagateとWDの2025会計年度業績、大幅な増収増益に:福田昭のストレージ通信(285)(2/2 ページ)
今回は米Seagate Technologyと米Western Digitalの2025年会計年度(2025年6月期)の業績を紹介する。
HDD専業となったWDは売上高が前年比51%増と大きく拡大
ここからはWD(Western Digital)の2025会計年度業績(2025年6月期)を説明しよう。なおWDは2025年2月21日にNANDフラッシュメモリ関連事業を分割し、「SanDisk Corp.」の社名で独立させた。このため、WDが7月30日に発表した2025会計年度業績(2025年6月期)と2024会計年度業績(2024年6月期)はHDD専業会社としての決算となった。なお2023会計年度以前は売上高を旧WDのHDD事業としており、営業損益は不明である。あらかじめご了承されたい。
2025会計年度業績(2025年6月期)の売上高は前年比50.7%増の95億2000万米ドルである。営業利益はGAAPベースが23億3400万米ドル、Non-GAAPベースが23億2600万米ドルである。前年度はGAAPベースが赤字で営業損失が4億300万米ドル、Non-GAAPベースがわずかな黒字で営業利益が3億4300万米ドルだった。
粗利益率はGAAPベースが38.8%、Non-GAAPベースが39.4%である。それぞれ前年から10.7ポイント増、10.7ポイント増となった。売上高営業利益率はGAAPベースが24.5%、Non-GAAPベースが24.4%である。
(次回に続く)
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