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エッジAI半導体のEdgeCortix、資金調達額が150億円に到達:SAKURA-IIの展開を加速
EdgeCortixは2025年8月18日、シリーズB資金調達ラウンドの初回クローズを発表した。株式などによる累計資金調達額は約150億円(1億米ドル)に達する。
EdgeCortixは2025年8月18日、シリーズB資金調達ラウンドの初回クローズを発表した。株式による資金調達および2024年12月以降の株式の希薄化を伴わない大規模な政府助成金を含めると、累計調達額は約150億円(1億米ドル)に達する。
「SAKURA-II」コプロセッサ、「SAKURA-X」チップレットの量産を後押し
初回クローズにはヤンマーベンチャーズ、Pacific Bays Capital、NTTファイナンス、SiC Power、Aero X Venturesなどが参加しており、こういった主要なグローバル投資家からの関心はEdgeCortixの革新的なAI技術、戦略的リーダーシップ、着実に広がる顧客基盤に対する継続的な信頼を示すとしている。
同社CEOのサキャシンガ・ダスグプタ氏は「今回の資金調達により、複数の業界で採用実績を持つ当社の高性能な『SAKURA-II AI』コプロセッサの量産展開をさらに加速させることが可能になる。また、1台で最大2000TOPSという高性能を発揮しながらも低消費電力を実現する、次世代の『SAKURA-X』チップレットプラットフォームの迅速な量産も後押しする」とコメントしている。
シリーズBの資金調達ラウンドは現在も継続中で、2025年を通じてさらに追加のクローズが予定されている。
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