SK hynixの決算、2四半期連続で売上高と営業利益が過去最高を更新:福田昭のストレージ通信(295)(2/2 ページ)
今回は、SK hynixの2025年度第3四半期(2025年7月〜9月期)の業績を紹介する。売上高、営業利益ともに2四半期連続で過去最高を更新した。
NANDフラッシュの平均価格が前期比で10%超の上昇
SK hynixの主力製品はDRAMとNANDフラッシュメモリである。2025年度第3四半期(2025年7月〜9月期)の売上高に占めるDRAMの割合は前期比1ポイント増の78%、NANDフラッシュメモリの割合は同1ポイント減の20%となった。金額そのものは両者とも前期比で増加した。
DRAMの平均販売価格は前期比で5%前後(mid-single digit)上昇し、ビット換算出荷量は前期比で7〜8%前後(high single digit)伸ばした。NANDフラッシュメモリの平均販売価格は前期比で12〜13%前後(low teen digit)上昇し、ビット換算出荷量は前期比で5%前後(mid-single digit)減少した。
製品別のハイライトはHBM、DRAM、NANDフラッシュメモリに分けて説明した。HBM(超高速DRAMモジュール)では、主要顧客と2026年の供給に関するディスカッションを完了した。「HBM4」の量産出荷は2025年第4四半期に始める。2026年には出荷量を拡大する。
DRAMでは、さらに微細化を進めた1c(1γ)nmノードの製品系列をそろえるほか、2026年は顧客の要望に応じて供給量を増やす。1c(1γ)nmノードの量産立ち上げは円滑に進行しており、2026年は同ノードへの移行を加速させる。
NANDフラッシュメモリでは、321層の3D NANDフラッシュ製品を顧客の需要に応じる形で導入する計画である。フラッシュ応用品では、エンタープライズ向けSSD(eSSD)の需要が増加していることから、eSSDの供給を優先させる。
通年ベースのDRAMビット換算需要(前年比)は、2025年が17〜18%(high teen digit)の成長と推定し、2026年は20%を超える成長率を予測する。NANDフラッシュのビット換算需要(前年比)は、2025年が15%前後(mid-teen digit)の成長と推定し、2026年は17〜18%(high teen digit)の成長と予測した。
(次回に続く)
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