実装面積を20%縮小可能 車載カメラ向け小型PMIC:LDO外付けで発熱分散
エイブリックは2025年11月25日、車載カメラ向けの小型パワーマネジメントIC(PMIC)「S-19560B」シリーズを発売した。降圧DC-DCコンバーター2チャネルとLDOレギュレーター1チャネルの計3チャネル出力で、同社の小型LDOと組み合わせれば「実装面積を約20%縮小できる」という。
小型LDOと組み合わせて実装面積20%縮小可能
エイブリックは2025年11月25日、車載カメラ向けの小型パワーマネジメントIC(PMIC)「S-19560B」シリーズを発売した。同社初のPMIC製品で、パッケージには同社の3.0×2.0×t0.5mmサイズの「HSNT-8(2030)」を採用する。
一般的な車載カメラ向けPMICは、降圧DC-DCコンバーター2チャネルとLDOレギュレーター2チャネルの計4チャネル出力を搭載する。一方、本製品は降圧DC-DCコンバーター2チャネルとLDOレギュレーター1チャネルの計3チャネル出力品のため、カメラモジュールの電源回路の構築にはLDOレギュレーター1チャネルを外付けで用意する必要がある。
LDOレギュレーターの外付けによって、PMICに集中する発熱を分散し、モジュールの発熱を抑えることができる。加えてCMOSイメージセンサーとLDOレギュレーターの距離を短くして、電源ラインへの外乱ノイズを抑えることも可能だ。
「S-19255」など、エイブリックの小型かつ高PSRR(電源電圧変動除去比)のLDOレギュレーターを組み合わせれば「競合品の4チャネルPMICを使った電源回路と比較して、実装面積を約20%縮小できる。4チャネルの電源回路を、業界最小の実装面積で構成可能だ」(エイブリック担当者)という。
出力電圧や起動シーケンスは、工場出荷時に1種類に設定される。そのため、電源投入後のイニシャライズ操作が不要で、電源設計の負荷を低減できるとする。
主に車載カメラモジュール用途を想定するが、エンジンやサスペンションなど、他の用途に使うことも可能。「3.0×2.0mmパッケージに降圧DC-DCコンバーター2チャネルとLDOレギュレーター1チャネルを搭載するため、そのうちの2チャネルだけ使用するなど、さまざまな活用方法がある。痒いところに手が届く、使い勝手の良いPMICともいえる」(エイブリック担当者)
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