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SiTimeはルネサスのタイミング事業を手に入れるのかMEMS発振器で独走(2/2 ページ)

ルネサス エレクトロニクスがタイミングソリューションを売却するとの報道が出ている。同事業はルネサスが2018年にIDTの買収によって受け継いだものだ。

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日本とも関係が深いSiTime

 もう一つ興味深いのは、SiTimeにおける日本との関係だ。大阪に拠点を置くファブレス半導体メーカーであるメガチップスは2014年にSiTimeを2億米ドルで買収。SiTimeは2019年にメガチップスの子会社として上場した。メガチップスは最近、過半数の株式を売却したが、現在もSiTimeの株式の13%を保有している。

 Bloombergの記事は、ルネサスとSiTimeの現在進行中の交渉が合意に至る確実性はないと指摘している。さらに、ルネサスのタイミングデバイス買収に名乗りを上げる企業が他に出てくるかもしれないし、取引条件が今後変わっていくかもしれない。そもそもルネサスもSiTimeも、交渉についてコメントしていない。

 いずれにしても業界においては、AIデータセンター、自動運転、通信、航空宇宙、防衛などで重要な役割を果たすタイミングデバイスの注目度を高めることになるだろう。

【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】

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