コラム
1000億年かかる計算を1週間で 10万個の原子を解析して全固体電池の性能を向上:電子機器設計/組み込み開発メルマガ 編集後記
特にコンピューティング技術の発展で、不可能が可能になっていくなあと日々感じます。
この記事は、2025年12月15日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。
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1000億年かかる計算を1週間で 10万個の原子を解析して全固体電池の性能を向上
先日、富士通の技術/研究戦略説明会に行ってきました。エンタープライズ向け大規模言語モデル(LLM)「Takane」に適用できる量子化/蒸留技術や、次世代汎用CPU「FUJITSU-MONAKA」のロードマップについて話を聞くことができました。
会場では富士通の最新技術のデモ展示も複数行われていて、その中の1つに「HPC&AIによる材料向けシミュレーション技術」というものがありました。電気自動車(EV)向け全固体電池の固体電解質と電極の間に化学反応によって形成される中間層の構造を、高性能コンピューティング(HPC)とAIを用いて原子レベルで解析する技術だそうです。
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