「世界最小」25×25mmの1TOPS エッジAI SoM:embedded world 2026:
Grinnが「世界最小」(同社)の25×25mmのエッジAI SoM(System on module)である「Grinn AstraSOM-261x」を開発。ドイツで開催中の組み込み技術の展示会「embedded world 2026」で公開した。同社は「エッジAIソリューションに向けた小型化と効率性の新たな基準を打ち立てる製品だ」としている。
Grinnが「世界最小」(同社)の25×25mmのエッジAI SoM(System on Module)である「Grinn AstraSOM-261x」を開発し、ドイツで開催中の組み込み技術の展示会「embedded world 2026」(ドイツ・ニュルンベルク/2026年3月10〜12日)で公開した。
Grinn AstraSOM-261xは、SynapticsのエッジAI向けプロセッサ「Astra SL2610」をベースにしたSoMだ。最大の特長はわずか25×25mmという超小型フォームファクターで、「世界最小のSoMであり、エッジAIソリューションに向けた小型化と効率性の新たな基準を打ち立てる製品だ」としている。
Grinn AstraSOM-261xは、Astra SL2610シリーズのプロセッサラインアップに対応して、用途に応じて同シリーズの各種プロセッサを利用できる。Astra SL2610シリーズは、シングル/デュアルコアArm Cortex-A55プロセッサおよびArm Mali-G31 GPUを搭載する他、NPUにGoogle Researchの「Coral NPU」を量産製品として初めて導入したプラットフォーム「Torq Edge AI」を採用。1TOPSのAI処理能力を有していて、Grinnの説明担当者はGrinn AstraSOM261xについて「小規模なAIで、低消費電力や小型サイズが重視されるアプリケーションに最適だ」と説明している。
Grinn AstraSOM-261xは、MIPI-CSI/DSI、デュアルEthernet(TSN/1588)、USB 2.0、CAN-FD、高速シリアルインタフェースをサポート。動作温度範囲は−40〜+85℃と広く産業用途の環境要件に対応するよう設計されている。単一の4.5〜5.5V DC入力で動作し、モジュールから外部コンポーネントへ直接給電する機能を搭載。さらに低消費電力モードも内蔵し、バッテリー駆動デバイスの動作時間を延長する。このほかセキュリティとしてPSA Level 3 Root of Trust、Secure Boot、オンチップ暗号エンジンを搭載している。
また、GrinnはGrinn AstraSOM261xをベースとした専用の産業向けシングルボードコンピュータ(SBC)も提供。「開発者の市場投入までの時間を短縮する」としている。
Grinnは、組み込みソリューションとSoMを手掛けるポーランドの企業だ。SoM事業ではMediaTek、Synapticsおよびルネサス エレクトロニクスのプロセッサを採用した製品などを展開。AI機能を備えた製品に注力しているという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
数時間で実装できるエッジAI 推論性能は「Jetson」に比べて10倍
エッジAI用ソリューションを手掛ける米新興のSiMa.ai(シーマドットエーアイ)が、日本市場への展開を本格化している。消費電力が同等の場合、CNN(畳み込みニューラルネットワーク)の推論性能を10倍に高速化できることが特徴だ。
「Dragonwing」搭載 Wi-Fi 7対応の日本製エッジAIモジュール
サイレックス・テクノロジーは「Japan IT Week【春】」内「第28回 IoT・エッジコンピューティング EXPO」にて、Qualcommのプロセッサ「Dragonwing QCS6490」を搭載した産業用エッジAI向けのシステムオンモジュール(SoM)「EP-200Q」を展示した。バッテリー駆動の産業/医療機器に向ける。
「RZ/V2」世代最後の切り札、ルネサスがビジョンAI用の主力MPUを初公開
ルネサス エレクトロニクスが、同社独自のAIアクセラレーター技術「DRP-AI」を搭載するビジョンAI用MPUの新製品でメインストリーム製品となる「RZ/V2」を発表し、ドイツ・ニュルンベルクで開催された組み込み技術の展示会「embedded world 2025」で初公開した。
「国内初」Agilex 5搭載のSoM評価ボード 量産設計にも対応
マクニカは「TECHNO-FRONTIER 2024」に出展し、AlteraのFPGA「Agilex 5 FPGA & SoC Eシリーズ」を搭載したSoM(System on Module)評価ボード「Sulfur」を展示した。
省電力で低コスト 台湾DFIが産業向けにArm版Windowsをデモ
ディエフアイは「組込み/エッジ コンピューティング展」(2024年4月24〜26日、東京ビッグサイト)で、ArmプロセッサでWindowsを動作するデモや、AI処理性能を高めたIntelの最新プロセッサ「Core Ultra」を搭載した産業用マザーボードなどを展示した。
エッジのビジョンAIを1時間で駆動できるSOM
Xilinxは2021年4月20日(米国時間)、エッジでのビジョンAI(人工知能)向けにSOM(System On Module)「Kria(クリア) SOM」を発表した。Xilinxの「Zynq UltraScale+ MPSoC」をベースとしたSOMで、同社はこれを「適応型SOM」と呼ぶ。Xilinxにとっては新しいカテゴリーの製品となり、まずはスマートシティーやスマートファクトリーのビジョンAIをターゲットとする「Kria K26 SOM」を市場に投入する。

