次世代半導体製造プロセスを共同開発、エプソンとManz Asia:インクジェット印刷を応用
セイコーエプソンは、インクジェット印刷技術を応用した次世代半導体製造プロセスを共同開発するため、先端半導体パッケージング装置などを手掛けるManz Taiwan(以下、Manz Asia)と提携した。
高精度で拡張性に優れたインクジェット製造基盤を提供
セイコーエプソンは2026年3月、インクジェット印刷技術を応用した次世代半導体製造プロセスを共同開発するため、先端半導体パッケージング装置などを手掛けるManz Taiwan(以下、Manz Asia)と提携した。
半導体製造工程でインクジェット印刷技術を用いると、シリコンウエハーやガラスなどの基板上に、マスクなしで機能性材料を塗布、積層できる。Manz Asiaの研究開発(R&D)センター(台湾桃園市)は2024年11月に、エプソン製のプリントヘッドを搭載したインクジェットラボを設立。顧客に対してサンプル印刷の提供など、さまざまなサポートを行ってきた。
両社は今回、協業をさらに進化させることで合意。研究/評価用途に加え、量産にも対応可能な設備を整備していくことにした。これを機に、インクジェット印刷技術を活用した次世代半導体製造プロセスを、グローバル市場でも本格的に提案していくという。
Manz AsiaのCEOを務めるRobert Lin氏は、「先進的なプリントヘッド技術と、製造装置およびプロセスの専門知識を組み合わせることによって、半導体メーカーが多様なアプリケーションにわたってプロセスパラメーターを検証し、研究開発から量産までシームレスに移行できるよう、高精度で拡張性に優れたインクジェットプラットフォームを提供していく」とコメントした。
エプソンのIJS事業部長を務める福田俊也氏は、「ディスプレイやプリンテッドエレクトロニクス分野で培った高精度の吐出技術と量産適用ノウハウを生かし、Manz Asiaとともに、ラボから量産までをつなぐスケーラブルな製造プラットフォームを構築していく」と述べた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
基板向けインクジェット印刷装置、エレファンテックが初号機を販売
エレファンテックは、産業用インクジェット印刷装置「ELP04」シリーズの新モデル「ELP04 PILOT 600R」を開発、初号機を国内のプリント基板メーカーに販売した。
補聴器など小型機器用PMIC、電源管理機能を1チップに集積
セイコーエプソンは、小型電子機器に向けたパワーマネジメントIC(PMIC)「S1A00210B」を開発、2025年8月よりサンプル出荷を始める。補聴器や集音器、スマートリングなどの用途に向ける。
Rapidus、セイコーエプソン千歳事業所に後工程R&D拠点を開設へ
Rapidusは、セイコーエプソン千歳事業所(北海道千歳市)内にクリーンルームを構築し、半導体後工程の研究開発拠点「Rapidus Chiplet Solutions(RCS)」を開設すると発表した。2025年4月から製造装置を導入し、2026年4月を目標に研究開発活動を開始する計画だ。
Rapidusが後工程のR&Dでエプソン千歳事業所の活用を検討
セイコーエプソンは2024年4月2日、Rapidusの半導体後工程における研究開発機能の一部をセイコーエプソン 千歳事業所(北海道千歳市)に設置する方向で協議を進めていると発表した。契約締結は2024年5月を目指している。
