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「なんか寒いね」で暖房オン AIで変わるスマートホーム最新状況Matterイベント基調講演(2/2 ページ)

 Connectivity Standards Alliance(CSA)は2026年3月18日、同団体が策定するスマートホーム標準規格「Matter」の最新状況などを紹介するイベントのメディア向け説明会を開催。基調講演ではスマートホーム市場の状況や、Matterの現状と今後の課題などを紹介した。

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生成AIでスマートホームは「UX勝負」に

CSA日本支部の代表の新貝文将氏
CSA日本支部の代表の新貝文将氏

 CSA日本支部の代表を務める新貝文将氏によると、スマートホームの世界でもAIが大きなトレンドになっていて、「AIホーム」という呼び方も広まりつつあるという。実際に2026年1月の「CES 2026」では、Samsung EletronicsやLG Electronicsが「AI Home」と銘打つブースを出展したそうだ。

 またCES 2026では、Amazonが生成AIベースの音声アシスタント「Alexa+」を展示し、同年2月には米国でリリースした。スマートスピーカーも生成AI対応が進む見込みで「今までのスマートスピーカーは『Alexa、〇〇して』と特定のワードを唱える必要があったが、今後は『なんか寒いね』と言えば暖房をオンにしてくれたりと、より自然な会話で操作ができるようになるだろう」(新貝氏)という。

 「スマートスピーカーが生成AIに対応したら、機器の設定も声掛けだけで完了するようになる。スマートホームの競争領域は『どれだけの機器がつながるか』から『いかにAIでユーザー体験を向上できるか』になりつつある」(新貝氏)

生成AIでスマートスピーカーが進化AIで競争領域が変化 左=生成AIでスマートスピーカーが進化、右=AIで競争領域が変化[クリックで拡大] 出所:CSA

Matter今後の課題は「いかに普及させるか」

 以前のスマートホーム製品はプラットフォームや通信規格がメーカー、製品によって異なり、消費者にとって難解だったことが普及の障壁になっていたという。そこで業界関係者が集い、シンプルかつメーカーの枠を超えたオープンなプラットフォームとしてMatterを策定した。

 MatterはiOS、Android OSともに標準サポートしていて、Amazon AlexaやGoogle Homeといったコントローラーアプリで、対応機器をメーカー問わず一元管理できる。製品の設定もQRコードを読み込む、または11桁のコードを打ち込むことで完了する。「Matterはスマートホームにおける共通言語やルールブックの役割だ。Bluetoothのロゴがスマホにつながる目印であるように、Matterのロゴは家につながる目印になる」(新貝氏)

製品付属のQRコードMatterロゴが「家につながる目印」に 左=製品付属のQRコード、右=Matterロゴが「家につながる目印」に[クリックで拡大] 出所:CSA

 2022年にMatter 1.0をリリースして以来アップデートを繰り返し、2025年11月リリースのMatter 1.5ではビデオカメラ機能への対応や、エネルギーマネジメント機能の強化を行った。新貝氏は「海外メディアではMatterに対するネガティブな意見も見られたが、アップデートを重ねるごとに減っていき、最後まで言われ続けたビデオカメラ対応をMatter 1.5で果たした。今回のアップデートで1つのマイルストーンを達成できたため、ここからはいかに普及させるかが課題だと考えている」と述べた。

Matter 1.5
Matter 1.5[クリックで拡大]出所:CSA

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