レゾナック26年1Qは126.4%増益 後工程材料が絶好調:上期業績予想も上方修正(2/2 ページ)
レゾナックは2026年5月13日、2026年12月期第1四半期(2026年1〜3月)の決算を発表した。売上高は3079億円で前年同期比4.1%減、営業利益(国際会計基準[IFRS]ではコア営業利益)は336億円で同126.4%増、純利益は153億円で同74.6%増だった。減収も半導体・電子材料の好調やケミカルの赤字縮小などで増益した。
半導体好調を受け上期業績予想を上方修正
レゾナック取締役最高財務責任者(CFO)の染宮秀樹氏は「半導体材料、特にAI半導体関連の材料はどれも想定より好調に売り上げが推移した。通常、第1四半期は中国の旧正月による季節性の影響を受けるが、今期は好調継続により、後工程材料で四半期単位の過去最高の売上高を達成できた」とする。
これを受けて、2026年12月期上期(2026年1〜6月)の業績予想を上方修正した。売上高は2026年2月の予想から450億円増の6600億円、営業利益は同210億円増の740億円、純利益は同180億円増の380億円としている。中東情勢による不透明感から、通期業績予想は見直さなかった。
中東情勢は引き続き注視 クラサスケミカルは「定期修繕で逆に影響小」
中東情勢の影響について、染宮氏は「半導体材料に関しては、足元で特にクリティカルな影響は出ていない。ただし今後どうなるか読めないところがあるので、先々まで原材料を確保できるかなど注視していきたい。ほかではクロロプレンゴムの原材料価格の上昇に伴い、2026年5月からの価格引き上げを発表している。それ以外で、少なくとも上期の間で全社利益に大きく影響をもたらすものはないと認識している」と述べる。
石油化学事業のクラサスケミカルは「ナフサの数量や価格も含め、中東情勢の影響はあまり出ていない。そもそも4年に1度の大型定期修繕を行っていたため、期間中は大きな機会損失だった。もっと大きな赤字も想定していたが、逆に定期修繕のおかげで中東情勢の影響をあまり受けずに済んだ、というのが実情だ」(染宮氏)とした。
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