27年の世界半導体市場は300兆円規模に AI投資継続:WSTS2026年春季予測
世界半導体市場統計(WSTS)は2026年6月2日、2026年春季の半導体市場予測を発表した。これによると、2027年の世界半導体市場は前年比26.6%増で約300兆円に成長する見通しだ。引き続きAI関連投資が継続することを見込む。
世界半導体市場統計(WSTS)は2026年6月2日、2026年春季の半導体市場予測を発表した。これによると、2027年の世界半導体市場は前年比26.6%増で約300兆円(1兆9136億8300万米ドル。1米ドル=157.1円換算)に成長する見通しだ。引き続きAI関連投資が継続することを見込む。また、汎用サーバや産業、自動車など他の用途も顕著に推移する見込みだという。
26年も89.9%と大幅成長
2025年の世界半導体市場は前年比26.2%増の7956億4000万米ドルだった。AI利用拡大に伴うデータセンター投資に連動する形で、メモリおよびGPUなどのロジック半導体が成長をけん引した。
2026年はさらに同89.9%増の1兆5112億4800万米ドルと、大幅な成長加速を予想している。引き続き大手IT企業による積極的なデータセンター投資が見込まれ、AIサーバ向けメモリやGPUなどのロジック半導体を中心とした高成長を見込む。また汎用サーバもアップグレードサイクルにあることからMPUの成長も見込んだ。他では産業用途での需要回復を反映した一方、部品不足やインフレの影響を受け易いスマートフォンなど、個人ユースの電子機器向けは低調になるものと予測している。
WSTS日本協議会は「メモリを始め市場成長加速の勢いが極めて強く、2026年3月までの実績は2025年12月2日発表の前回予測時の想定と比べ大幅に上振れた。こうした傾向が継続するとの前提に立ったため、今回予測した2026年の市場規模は、前回予測に比べ5300億米ドル以上の大幅な上方修正となった」などと説明している。
WSTSはさらに2027年、前年比26.6%と高成長の継続を予測した。これによって市場規模は1兆9136億8300万米ドルと約300兆円(1米ドル=157.1円換算)にまで拡大することになる。WSTSは、インフレの影響が長引く恐れや、その他の地政学的リスクに伴う先行き不透明感が残るものの、活発なAI関連投資が継続すると見込まれることや、汎用サーバ、産業、自動車など他の用途も堅調に推移すると見ている。
WSTSの市場予測は、加盟会社がWSTS半導体市場統計を参照して作成した予測値を基に、マクロ経済や主要電子機器の動向も参考にしながら検討を加えて作成される。ただし、将来の価格動向や需給バランス等に関しては、反トラスト法に抵触するため討議することを禁じられている。今回の春季市場予測は2026年3月までの実績値を基に作成。なお為替レートは1米ドルに対して2025年は149.7円、2026年以降は157.1円を前提としている。
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