27年メモリ市場 DRAMは逼迫継続、NANDは供給緩和へ:TrendForce予測(2/2 ページ)
台湾の市場調査会社TrendForceによると、2027年のメモリ市場はDRAMとNAND型フラッシュメモリで需給動向が大きく分かれる見込みだ。DRAMは供給逼迫継続する一方で、NANDフラッシュは供給が緩和する見通しだという。
NANDは、供給不足から「よりバランスのとれた市場」へ
NANDフラッシュ市場は、2026年は大規模な設備能力拡大ではなく、プロセス移行によるビット生産量拡大が中心だった。AIサーバや大容量エンタープライズSSDの需要を背景に、メーカー各社は収益性の高いエンタープライズSSD向けを優先してきた。TrendForceは、2027年にはより高積層のNANDへの移行加速と新工場の段階的な立ち上がりによって、ビット供給量は2026年を大きく上回るペースで拡大すると見ている。
需要面ではエンタープライズストレージが引き続き成長をけん引。CSPや企業顧客による高性能/大容量SSDの採用が進み、特にQLC SSDがNAND需要拡大の中心になる見通しだという。一方、民生機器向け需要は製品価格上昇の影響を受け、引き続き低迷すると予測している。
TrendForceは、新たな生産能力が順次稼働する一方で民生需要が弱い状態が続くことから、2027年のNANDフラッシュ市場は構造的な転換点を迎えるとみている。同社はこれまでも2027年にはNANDフラッシュの需給充足率がプラスへ転じると予測していて、「これは市場は供給不足からよりバランスのとれた市場へと移行することを示唆している」とコメントしている。
ただし、エージェントAIの普及が想定以上に進んだ場合には、高速SSD需要が大きく拡大し、追加供給を吸収することで市場全体の需給は均衡に近づく可能性があるとも指摘している。
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