SK hynixの四半期業績、5四半期連続で売上高と営業利益が過去最高を更新:福田昭のストレージ通信(320)(2/2 ページ)
今回はSK hynixの2026年度第2四半期(2026年4月〜6月期)の四半期業績を紹介する。
売上高に占めるNANDフラッシュの比率が6ポイント上昇
SK hynixの主力製品はDRAMとNANDフラッシュメモリである。2026年度第2四半期(2026年4月〜6月期)の売上高に占めるDRAMの割合は前期比5ポイント減の73%、NANDフラッシュメモリの割合は同6ポイント増の27%となった。金額そのものは両者とも前期比で増加した。
DRAMの平均販売価格は前期比で30%前後の上昇と値上がりが続く。ビット換算の出荷量は前期比で7〜8(high-single)%前後の成長率である。
NANDフラッシュメモリの平均販売価格は前期比で50%前後(mid-50%)と前期に続いてDRAMを超える大きな上昇率を見せた。ビット換算の出荷量は前期比で15%(mid-teen)前後の成長率となった。
製品別のハイライトはHBM、DRAM、NANDフラッシュメモリに分けて説明した。HBM(広帯域DRAMモジュール)は性能と歩留まり、品質、供給能力をさらに高める。最新製品のHBM4は2026年第2四半期(今期)に量産出荷を開始した。2026年下半期には生産数量を急速に上昇させ、フル生産に移行させる。また次世代品となるHBM4Eのサンプルを大口顧客に供給し始めた。なおHBM4Eの製造技術には1c(1γ)nmノード世代を採用した。DRAMでは、1c(1γ)nmノード世代によるSOCAMM2モジュールのフル生産を始めた。
NANDフラッシュメモリでは、2026年第1四半期のNANDフラッシュ生産に占める321層世代NANDフラッシュの比率が最も大きくなった。2026年末までには記憶容量ベース(国内生産のみ)で同世代の生産能力比率を50%に増やすことを目標とする。
(次回に続く)
⇒「福田昭のストレージ通信」連載バックナンバー一覧
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
HDD大手Seagateの四半期業績、3四半期連続で利益率が過去最高を更新
米Seagate Technologyの2026会計年度第4四半期(2026年4月〜6月期)の業績を紹介する。
「不揮発性メモリワークショップ(NVSMW)」の黎明期
「不揮発性メモリワークショップ(NVSMW:Non-Volatile Semiconductor Memory Workshop)」は、「国際メモリワークショップ(IMW:International Memory Workshop)」の前身となったカンファレンスだ。今回はNVSMWの黎明期に当たる約10年間について説明する。
「国際メモリワークショップ(IMW)」が始まるまで
半導体メモリ技術を専門とする国際学会「国際メモリワークショップ(IMW:International Memory Workshop)」が2026年5月にベルギー・ルーベンで開催された。ことし50周年を迎える学会である。本シリーズでは、imecのディレクターであるJan Van Houdt氏による、50周年記念講演の内容をお届けする。
Micronの業績、利益額は3四半期連続、利益率は2四半期連続で過去最高を更新
Micron Technologyの2026会計年度第3四半期(2026年3月〜2026年5月期)の業績を紹介する。売上高営業利益率は80.4%に達した他、全ての顧客分野で売り上げが前年同期の3倍を超えた。
キオクシアの2026年3月期決算、8年ぶりに営業利益が過去最高を更新
今回は、キオクシアホールディングスの2025会計年度(2026年3月期)の通年業績を紹介する。
キオクシアの四半期売上高、2期連続で過去最高額を更新
今回は、キオクシアホールディングスの2025会計年度(2026年3月期)第4四半期(2026年1月〜3月期)の業績を紹介する。
![DRAMとNANDフラッシュメモリの売上高推移と用途別比率の推移[クリックで拡大] 出所:SK hynix(2026年7月29日に公表された連結決算概要のプレスリリースから)](https://image.itmedia.co.jp/ee/articles/2608/07/mm260807_storage04.jpg)