車載SoC世界市場、2035年に380億米ドル規模へ:2025〜35年CAGRは金額で13.4%
矢野経済研究所の調査によると、車載SoCの世界市場は2025年の108億米ドルに対し、2035年は380億米ドル規模に拡大する見通し。自動運転(AD)の高度化やAI導入などによって、車載SoCは量的拡大とともに高性能化が進む。
自動運転やAI対応で、車載SoCの演算性能は数百TOPS級に
矢野経済研究所は2026年10月、車載SoCの世界市場を調査し、2025年の108億米ドルに対し2035年は380億米ドル規模に拡大すると発表した。自動運転(AD)の高度化やAI導入などによって、車載SoCは量的拡大とともに高性能化が進む。
今回の調査は、ADや先進運転支援システム(ADAS)、車載情報/エンターテインメントシステム(Cockpit/IVI)、複数のアプリケーションを統合処理するクロスドメイン型およびセントラル型システムなどに向けた車載SoCを対象とした。調査期間は2026年8〜9月。
車載SoCの世界市場規模は、2025年に数量ベースで1億2899万個、金額ベースで108億米ドルとなった。AD/ADASも高度化やCockpit/IVIの多機能化などによって、車両1台当たりの搭載数量が増加し、SoC自体の高性能化も進んだ。
特に中国では、「L2+高速NOA(Navigation on Autopilot)」や「L2++都市NOA」など高度運転支援システムに対応するために、AI演算性能が高いSoCの採用が進む。Cockpit/IVI分野でも、大型高精細ディスプレイの採用やAIアシスタント機能の拡充などもあり、搭載されるSoCが高性能化している。
車両のE/E(電気/電子)アーキテクチャは今後、上位車種を中心にこれまでの「ドメイン型」から、「クロスドメイン型」や「セントラル型」へと段階的に移行するとみられる。これによって高性能SoCの需要が拡大する見通しで、金額ベースでは2桁成長が続く。SoCの平均販売価格も2025年の84米ドルに対し、2035年は211米ドルに上昇すると予測した。なお、演算性能が数百TOPS級のSoCについても需要拡大が見込まれる。
2030年の車載SoC市場規模については、金額ベースで284億米ドル、数量ベースで1億7471万個と予測した。中国で先行する「L2+高速NOA」や「L2++都市NOA」への対応が米国や欧州、日本でも広がると予測した。Cockpit/IVI分野ではAI対応やクロスドメイン型に向けたSoCの需要拡大が見込まれる。
2035年の車載SoC市場規模は、金額ベースで380億米ドル、数量ベースで1億8033万個に達すると予測した。2025年に比べ金額ベースで約3.5倍となる。2025年から2035年までの年平均成長率(CAGR)は、金額ベースで13.4%、数量ベースで3.4%と予測した。
車両1台当たりの車載SoC搭載数量は、2025年の約1.4個に対し、2030年は約1.8個に増える。その後は、E/Eアーキテクチャがクロスドメイン型やセントラル型に移行することもあり、搭載数量の伸び率は緩やかとなる見通しだ。
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