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iPhone 5s搭載「M7コプロセッサ」はNXP製マイコン――Chipworksが分解:製品解剖(2/2 ページ)
Chipworksが「iPhone 5s」の分解報告書を公表し、iPhone 5sのメインプロセッサ「A7プロセッサ」はサムスン電子が製造し、「M7コプロセッサ」はNXPセミコンダクターズ製マイコンだったとした。
A7は、サムスン電子製
A7プロセッサは、アップルにとって最初の64ビットモバイルSoCである。A7がどのようなCPUコアを使用しているのかなどの詳細に関して、多くの専門家が調査を行っている。
Chipworksは、「初期の分析を通じて、サムスン電子の工場で作られていることを確認した」と報告した。
A7の内部で、「114nmの接続されたゲートピッチが観察できた。これは、サムスン電子の28nm HKMGプロセスで作られている“GALAXY S4”に搭載されるプロセッサ(Exynos 5410)でも見受けられた」と、サムスン電子で製造されていることの根拠を示した。
「A7プロセッサ」の内部の構造の写真。スマートフォン「GALAXY S4」に搭載されるサムスン電子の28nmプロセス採用プロセッサと同様の特徴がみられるという (クリックで拡大) 出典:Chipworks
なお、Chipworksは、A7のパッケージ写真なども公開している。
【編集:EE Times Japan】
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