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深紫外LEDで光出力90mW超を達成、可搬型殺菌システムなどへの応用に期待:LED/発光デバイス(2/2 ページ)
情報通信研究機構(以下、NICT)は、波長が200〜300nmの深紫外波長帯において、最高光出力90mW超を達成した深紫外LEDを、トクヤマと共同で開発した。可搬型ウィルス殺菌システムなどへの応用が期待される。
実用化に向けてもメリット
ハイブリッド光取り出し構造の開発/採用は、光取り出し効率の向上を実現しただけではなく、量産/実用化に向けてそのメリットは多いという。例えば、素子間の光出力均一性、作製コストの低減、歩留まりの向上といった点にも配慮した構造となっている。
開発したAlGaN系深紫外LEDのファーフィールド放射パターンの評価も行った。光取り出し面を加工していないフラット面に比べて、フォトニック結晶構造を付加することで光強度は増加した。さらにハイブリッド構造にしたことで、光強度は極めて高くなることも分かった。
NICTは今回の開発成果について、「水銀ランプなど既存光源の置き換え用途に加えて、持ち運び可能なウィルス殺菌システムや医療診断/分析システムなど、新規市場の創出にもつながる」と期待している。
なお、今回の研究成果は米国応用物理学会誌「Applied Physics Letters」電子版(2015年4月1日発行)に掲載された。
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