Samsung、新機種投入もモバイル部門の低迷続く:「Galaxy S6 edge+」「Note5」を発表(2/2 ページ)
Samsung Electronicsが、スマートフォンの新機種「Galaxy S6 edge+」と「Galaxy Note5」を発表した。14nmプロセスで製造したオクタコアプロセッサ「Exynos」が搭載されている。ただ、モバイル部門の落ち込みは激しく、2015年第2四半期の売上高は、前年同期比で38%も減少している。
プロセッサは14nmのオクタコア「Exynos」
発表前には、「新機種のうち少なくとも一方にはQualcommのSoC『Snapdragon』が搭載されるのではないか」といううわさもあったが、実際は両機種ともSamsungのアプリケーションプロセッサとLTE対応モデムを搭載している。
新機種には、「Galaxy S6」と「Galaxy S6 Edge」と同じ、14nmプロセスで製造したアプリケーションプロセッサ「Exynos」が搭載されている。64ビットのオクタコアプロセッサ(動作周波数が2.1GHzのクアッドコア+同1.5GHzのクアッドコア)である。
その他の主な仕様としては、
- OSはAndroid 5.1(Lollipop)
- メインメモリは4Gバイト、容量は32Gバイト/64Gバイト
- ディスプレイは約5.7型スーパーAMOLED(有機EL)で、Galaxy S6 edge+は両端までディスプレイがある
- ディスプレイ解像度は1440×2560ピクセル(518ppi)
- 電池容量は3000mAh(2時間でフル充電が可能)
となっている。
モバイル分野の落ち込み激しく
Samsungは2015年7月に、第2四半期(4〜6月期)の連結決算を発表している。それによると、売上高は48兆ウォン(約5兆円)で前年同期比8.3%減。営業利益は6兆9000億ウォンで同4%減だった。特にモバイル部門の落ち込みは激しく、前年同期比で38%減となる2兆7600億ウォンに減少している。
TrendForceのスマートフォン市場アナリストであるAvril Wu氏によると、2015年のスマートフォン出荷台数は横ばいになるという。Galaxy S6 edge+のような最先端のスマートフォンがターゲットとする先進国の市場では、既に飽和状態になりつつある。
Samsung Payも発表
スマートフォンの差異化を図るべく、Samsungは新しいモバイル決済システム「Samsung Pay」も併せて発表した。Samsung PayはNFC(近距離無線通信)と、「Magnetic Secure Transmission*)」を採用している。Samsung Payは、2015年9月から米国で使えるようになる。
*)Samsungが2015年に買収した米国LoopPayの技術。磁気ストライプの情報を非接触で決済できる。クレジットカードや、店舗のポイントカードなどの情報をスマートフォンにあらかじめインプットさせておけば、カードを使わずに決済が行えるという。
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