バンナムなどから1.6億円調達のIoT企業Moffとは:ウェアラブルなスマートおもちゃで話題(2/2 ページ)
ウェアラブルなスマートおもちゃ「Moff Band」を提供するMoffは、バンダイナムコエンターテインメント、ORSOなどを引受先として、総額1.6億円の第三者割当増資を実施したことを発表した。フィットネス分野のゲーミフィケーション化を可能にするプラットフォームを強化するとしている。
米国法人の設立も発表
Moffは資金調達後、フィットネスやヘルスケアの分野でのゲーミフィケーション化を可能にするプラットフォームの強化に加えて、各ポジションにおけるプロフェッショナルの採用に力を入れていくという。資金調達元のバンダイとORSOとはコンテンツ開発やプロデュースにおいて協力していくとしている。
Moff Bandは2015年10月から米国での発売を始めており、今回の資金調達発表と同時に米国法人Moff USA Inc.の設立も発表。米国法人のCEOには、Apple、AT&T、ACCESSなどで主に事業開発・アライアンスのVice Presidentを歴任したAlbert B. Chu氏が就任したという。
Moffは、「人間とコンピュータとの関係をもっと自然なものに」をミッションとするIoTベンチャー。センシング技術、ソフトウェア、クラウドを活用し、コンピュータが人間にとって自然に使用できる環境を実現するデバイスの企画や製造、販売を行っている。
CEOの高萩昭範氏と米坂元宏氏によって2013年に設立。高萩氏はA.T.カーニー、メルセデス・ベンツ日本を経て、アプリやWebサービスの開発を行ってきた。米坂氏は日本IBMなどでバックエンドやデータ解析を行ってきた人物だ。
今回の資金調達で、Moffの累計調達額は2.1億円となっている。
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