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オスラム、一般照明向けLED事業を強化新工場稼働で供給能力増強(3/3 ページ)

オスラム オプトセミコンダクターズは、LEDや半導体レーザーなどを中心とした事業戦略について記者説明会を開催した。一般照明市場への本格進出に向けて、マレーシア・クリムにLEDチップの新工場(前工程)を建設中で、2017年にはウエハー投入を予定している。

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トップ10の車載半導体売上高

 同社は、2015年車載半導体関連の企業別売上高ランキングで10位となった。車載関連では、車室内照明のLED化が進展している。ヘッドランプもLEDへの移行が本格化している。こうした市場環境も、同社が車載半導体売上高でトップ10となる原動力になった。今後は先行する高級車に加えて、ミッドレンジやエントリークラスの車種においても、LEDの導入/搭載が本格化するとみている。

 市場の要求に合わせ、高機能で高密度実装を可能とするマルチピクセルLEDなども用意した。高輝度の配光可変型ヘッドランプ(ADB)などの用途に向ける。さらに、インテリアディスプレイやヘッドアップディスプレイなど、進化を続ける車室内向けのLED光源や光学材料の開発なども積極的に行っていく。


インテリアディスプレイやヘッドアップディスプレイなど車室内照明は今後、大きく進化する可能性が高い (クリックで拡大) 出典:オスラム

コントラストを高めるブラックパッケージ

 産業機器を中心としたマルチマーケット分野向け事業では、プロジェクター光源やイルミネーション光源、LED表示器などの用途で多くの実績を持つ。しかも、同事業の売上高は、過去15年間で年平均成長率が約12%と2桁成長を続けている。特に、サイネージ向け製品は、高いコントラストが得られるブラックパッケージの製品拡充を急ぐ。プロジェクター関連では、VR(仮想現実)/AR(拡張現実)システム向けのNTE(Near to Eye)ディスプレイ用途に小型LEDサイズの開発検討を進める。

 LEDやレーザーなどの光源と、フォトダイオードやカメラなどの受光部を組み合わせた複合センサーも用意した。モバイル用途では生体認証や3Dセンシング、AR/VRにおけるポジション認識、バイオセンシングなどにおける応用事例を挙げる。車載用途でもドライバー/同乗者のモニタリングなどの用途で注目されているという。

 この他、車載用途では、LIDAR(Light Detection and Ranging)用パルスレーザー、ヘッドアップディスプレイやヘッドランプ向けのInGaNレーザーなどを供給している。

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