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半導体業界における中国のM&A、米国が懸念Weekly Top 10

EE Times Japanで2017年1月7〜13日に、多くのアクセスを集めた記事をランキング形式で紹介します。さまざまなトピックのニュース記事、解説記事が登場!!

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「EE Times Japan Weekly Top10」バックナンバー

半導体市場における中国の脅威、米政府が報告

ご無沙汰しております……。久しぶりのWeekly Top 10となります……。

 今回のランキングでは、5位に注目したいと思います。この数年、中国のメーカーや投資グループによる日欧米の半導体メーカー、電機メーカーの買収が目立ちました。中国は膨大な資金を持っていますし、必要な技術をゼロから開発するよりも、その技術を持っているメーカーを買えばいい、というのは正しい戦略だと思うのですが、買収の対象に軍事用の技術が入っているとなると、話は別でしょう。

 その理由で米国のオバマ大統領は、中国のFujian Grand Chip Investment FundによるAixtron(ドイツの半導体メーカーAixtronが米国に持つ子会社)の買収を、大統領令を発して阻止しました。

 こうした中、行方が注目されているのがLattice Semiconductorの買収です。2016年11月、Canyon Bridge Capital PartnersがLatticeを買収すると発表しました。ですが、Canyon Bridgeが中国政府から資金を提供されていることが明らかとなり、このまま買収が完了するのかどうかが話題になっています(「投資ファンドによるLattice買収に暗雲」)。

 さらに、いよいよ1月20日に誕生するトランプ政権が、このあたりのことをどう捉えるのかも気になるところです。

 2016年のM&Aについては「2016年半導体業界再編を振り返る」でまとめていますが、この記事の最後にもある通り、2017年もエレクトロニクスおよび半導体業界のM&Aについては引き続き、注視していくことが重要になりそうです。「携帯電話用半導体を巡って繰り広げられた「ババ抜き」」「初代ファミコンとクラシックミニのチップ解剖で見えた“半導体の1/3世紀”」なども、ぜひお読みください。

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