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技術講演の最終日午後(その1)、サブテラヘルツのセンサーアレイで近視野像を撮影福田昭のデバイス通信(136) 2月開催予定のISSCC 2018をプレビュー(12)(2/2 ページ)

今回は「ISSCC 2018」最終日午後から、セッション26と27の注目講演を紹介する。0.56THzを検出するセンサーアレイシステムや、過渡回復時間が6マイクロ秒の昇降圧型DC-DCコンバーターなどが登場する。

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高い変換効率と短い過渡回復時間を両立させたDC-DCコンバーター

 セッション27の「パワーコンバーター技術」では、韓国のKAIST(Korea Advanced Institute of Science and Technology)などの共同研究チームによる研究成果が目立つ。いずれもモバイル向けの高効率DC-DCコンバーターである。

 KAISTと韓国のSiliconworks、韓国のKorea Universityによる共同研究グループは、最大変換効率が97%と高く、過渡回復時間が6マイクロ秒と短い昇降圧型DC-DCコンバーターを発表する(講演番号27.4)。リチウムイオン電池パックのバッテリー管理用である。1/2モードと3/2モードのチャージポンプ回路を内蔵することにより、高い効率と短い応答時間を両立させている。負荷電流が0.03A〜1Aと広い範囲で、97%と高い変換効率を得た。製造技術は0.18μmのBCD(バイポーラ、CMOS、DMOS)プロセス。

 KAISTと韓国のKorea University、韓国のSookmyung Women’s University、中国のZhejiang Universityによる共同研究グループは、変換効率が最大95.2%と高く、出力のリップル電圧が15mV未満と低い昇圧型DC-DCコンバーターを報告する(講演番号27.5)。インダクターの電流パスとフライングキャパシターの電流パスを時分割で切り替えている。インダクターの直流抵抗成分(DCR)を200mΩまで上げても、変換効率のピーク値は95.2%を維持した。


2月14日(水曜日)午後の注目講演(その2)。セッション27(パワーコンバーター技術)から(クリックで拡大)

次回に続く

⇒「福田昭のデバイス通信」連載バックナンバー一覧

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