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輝度と透明度を大幅向上、DNPの透明スクリーン空中により鮮明な映像を映し出す

大日本印刷は、明るい場所でも鮮やかな映像を表示させることができるフロントプロジェクター用透明スクリーンを開発した。

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 大日本印刷(DNP)は2018年5月、従来に比べて輝度と透明度を向上させたフロントプロジェクター用透明スクリーンを開発したと発表した。明るい場所でも鮮やかな映像を表示させることができる。

設置場所の自由度を高め、効果的なプロモーションが可能に

 新製品は、独自開発の特殊な光学レンズをスクリーンに用いた。これにより、透明性をより向上させるとともに、視聴者側に効率よく光を向けるための技術を開発した。新製品は明るい場所でも、より鮮明な映像が空中に浮かび上がるような演出を行うことができる。

 フィルムの透明性に関する指標となるヘイズは、0.9%を達成した。従来製品は16.5%である。また、明るさ3300lmのプロジェクターを用い、40型に投影した時の正面輝度は700cd/m2(従来製品は600cd/m2)である。基本的な画面サイズとして40型と80型の2種類を用意する。タイリングによる大画面化も可能である。


上下とも左側が従来製品、右側が新製品 出典:DNP

 現行の透明スクリーンは、透明なフィルム上に光を透過する部分と光を拡散する部分を交互に配置し、これを透明なガラスやアクリル板に貼っている。このスクリーンにプロジェクターの映像を表示させる。今回は、新たな光学レンズの開発などを行い、よりクリアで鮮やかな表示を可能とした。

 同社は、公共施設や店舗、企業のショールーム、イベント会場、車載用途での利用を提案する。同時に空間デザインや映像制作、配信などのサービスも提供する。これらの事業で、2021年度に7億円の売上高を目指す。

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