“次世代ヘルメット”を提案、B2C市場に舵を切るJDI:HUDや透明ディスプレイを搭載(2/2 ページ)
ジャパンディスプレイ(JDI)は2018年8月1日、戦略発表会「JDI Future Trip〜 First 100 Days 〜」を開催。登壇した同社CMO(チーフマーケティングオフィサー)の伊藤嘉明氏は、JDIが最終製品市場へ踏み込むことと、B2C市場を見据えた「継続課金」のビジネスモデルを検討中であることを明らかにした。
「AIが生きてくる」3Dディスプレイ――課金ビジネスも?
また、会場では5.5型3Dディスプレイ「LF-MIC」にも注目が集まっていた。同製品は2017年7月に発表された「ライトフィールドディスプレイ」の技術を生かし、よりコンパクトな液晶パネルに応用したものとなる。
スマートスピーカーにディスプレイを組み合わせた「スマートディスプレイ」に注目が集まっているが、“俺の嫁召喚装置”を掲げる「Gatebox」など、特にキャラクターを3D表示させ、ユーザーとの会話に対応するスマートデバイスは今後の市場成長が期待されている。(参考記事:“俺の嫁召喚装置”「Gatebox」15万円の量産モデル発売 甘〜い新機能で新婚気分【ITmedia NEWS】)
JDIは、このようなスマートデバイスをLF-MICの活用用途の1つとして見込んでいる。同社担当者は、「Gateboxのように、3Dでキャラクターを表示させるスマートデバイスを開発したいという企業は国内や海外を問わず非常に多く、ポテンシャルの高い市場だ」と語る。
本体価格は「10〜20万円程度」(同社担当者)を目指すとするが買い切り型のビジネスモデルでなく、月額利用料金を設定するサブスクリプション型モデルによる機能提供を行う予定。スマートデバイスに3D投影されるキャラクターについては、「著作権を持つさまざまなコンテンツプロバイダーと協業し、JDIがキャラクターの3Dイメージを開発することを考えている」とした。
同社担当者は「AIスピーカーに2Dディスプレイを組み合わせたスマートディスプレイは、情報を単純に提供するだけのデバイスだ。より現実に近い表示が可能な3Dディスプレイは、AIスピーカーの長所であるインタラクティブな面をより生かすことができる」と説明する。「(パネルメーカーである)JDIならではの価値を持つスマートデバイスを製品化したい」と開発への意気込みを語った。
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