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膨張を続けるデジタルデータをNANDフラッシュが貯蔵:福田昭のストレージ通信(113) 3D NANDのスケーリング(1)(2/2 ページ)
2018年5月に開催された「IMW(International Memory Workshop)」のショートコースで行われた技術講座から、「Materials, Processes, Equipment Perspectives of 3D NAND Technology and Its Scaling(3D NAND技術とそのスケーリングに関する材料とプロセス、製造装置の展望)」の概要をシリーズでお届けする。
SSDの普及とスマートフォンのストレージ容量拡大が需要拡大をけん引
生成したデジタルデータを貯蔵しておくのが、ストレージである。ストレージの世界では、NAND型フラッシュメモリの使用容量が急速に増える傾向にある。
理由の1つは、HDDからSSDへの移行だ。クライアント用ストレージとエンタープライズ用ストレージの両方で、SSDの搭載率が増加している。クライアント用では2015年にSSDの搭載率(台数ベース)が19%だったのが、2020年には58%と半分を超える見込みである。エンタープライズ用では2015年にSSDの搭載率が17%だったのが、2020年には27%に達すると予測されている。
SSDはHDDに比べると製品単価が高い。このため、2019年には市場規模でSSDとHDDが同じ程度になり、2020年にはSSDがHDDを上回る見込みである。
もう1つの理由は、スマートフォンにおけるフラッシュストレージの搭載容量の拡大である。スマートフォン1台当たりのNANDフラッシュメモリ搭載容量は、2016年に約30GBだったのが、2020年には約120GBと4倍に増えると予測されている。
(次回に続く)
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