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ローム、AEC-Q101準拠のSiC MOSFETを10機種追加業界最多の製品ラインアップ

ロームは、車載向け個別半導体の信頼性規格「AEC-Q101」に準拠したSiC(炭化ケイ素) MOSFET「SCT3xxxxxHRシリーズ」として、10機種を新たに追加した。

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より高耐圧で低損失のパワーデバイスを提供


SCT3xxxxxHRシリーズの外観

 ロームは2019年3月、車載向け個別半導体の信頼性規格「AEC-Q101」に準拠したSiC(炭化ケイ素) MOSFET「SCT3xxxxxHRシリーズ」として、10機種を新たに追加した。これにより、AEC-Q101準拠のSiC MOSFETは合計13機種のラインアップとなった。

 新製品の10機種は、トレンチゲート構造を採用したSiC MOSFETである。650V耐圧品と1200V耐圧品をそれぞれ5機種投入した。オン抵抗は、650V耐圧品で17mΩから120mΩまで、1200V耐圧品は22mΩから160mΩまで、それぞれ用意している。いずれも動作温度範囲は−55〜175℃で、パッケージはTO-247Nで供給する。

 新製品は2018年12月より、月産50万個規模で量産を始めている。サンプル価格(税別)は製品によって異なるが、500〜5000円である。

 同社は、SiC MOSFETの量産を2010年より始めるなど、業界をリードしてきた。車載用としては、充電器向けのSiCショットキーバリアダイオード(SBD)やSiC MOSFETなどを供給している。

 こうした中で近年は、EV(電気自動車)の航続距離を延ばすため、搭載するバッテリー容量を増やしたり、充電時間を短縮したりする要求が高まっている。また、搭載バッテリーの高電圧(800V)化といった動きもある。これらのニーズに対して同社は、より高耐圧で低損失のSBDやSiC MOSFETを提供する方針である。

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