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AGC、中国蘇州に車載用カバーガラス生産拠点新設へ:大型3D形状ディスプレイに対応
AGCは2019年9月、大型複雑形状の車載ディスプレイ用カバーガラス生産ラインを中国・蘇州に新設すると発表した。既に受注が決定しているという複数の車種向けに2022年から出荷を開始する予定。
AGCは2019年9月、大型複雑形状の車載ディスプレイ用カバーガラス生産ラインを中国・蘇州に新設すると発表した。既に受注が決定しているという複数の車種向けに2022年から出荷を開始する予定。
生産ラインを新設するのは、中国江蘇省蘇州工業園区にある艾杰旭汽车玻璃(蘇州)。各種光学薄膜コーティングから、装飾印刷、複雑曲面の一体成形までの最先端技術を導入した一貫生産ラインを整備する。
車載ディスプレイ用カバーガラスを素板から加工まで一貫生産する同社の生産拠点は、中国蘇州拠点で3拠点目になる。平面形状のカバーガラスに対応するAGCディスプレイグラス米沢(山形県米沢市)、3次元局面形状カバーガラスに対応する京浜工場(横浜市)に次ぐ拠点であり、海外初の拠点になる。
AGCは、「新拠点設置によって、高品質な製品をグローバルにお客様に提供する体制が整うことになる。さらに、国内の京浜工場内には、新デザイン、高機能に特化した開発センターを設置し、コックピットデザインの変化に柔軟に対応可能な体制を整える」としている。
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