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行動認識AI×IoTボールで、サッカー選手をコーチング28GHz帯の5G通信実演も(2/2 ページ)

KDDIは、「CEATEC 2019」(幕張メッセ、2019年10月15〜18日)で、行動認識AIとセンサー内蔵ボールを組み合わせた「アスリート育成支援システム」などを展示した。このシステムはKDDIとKDDI総合研究所のスポーツ行動認識AIとアクロディアが開発するセンサー内蔵サッカーボールで取得したデータを活用し、シュートフォームのアドバイスなどが行えるという。

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28GHz帯の高速通信を体験

 5G(第5世代移動通信)に関しては、Samsung ElectronicsのGalaxy、ソニーモバイルコミュニケーションズのXperiaの5G対応スマートフォンの試作機を展示。ブース内に実際に5G基地局が設置されており、28GHz帯、100MHz幅×4の4CC CAを使用し、最大2.2Gバイト/秒の超高速通信が体験できるデモが用意されていた。


デモの内容(クリックで拡大)

 試作機は、いずれもQualcommの5Gモデム「Snapdragon X50」を搭載。筆者も実際に体験をしてみたところ、約1.9Gビット/秒で通信できた。説明担当者は、「今回はあくまで5Gだけの通信だが、さらにここにLTE通信が加わるので、3Gバイト/秒超えが可能になる」と話していた。

左=Samsung ElectronicsのGalaxyの試作機/右=ソニーモバイルコミュニケーションズのXperiaの試作機。約1.9Gビット/秒で通信できることが確認できた

Galaxy Foldが『どこでもドア』に!AR/VR技術体験がずらり

 会場では、AR(拡張現実)とVR(仮想現実)技術を利用した「XR Door」のデモも実施していた。これはスマートフォンで地面に配置されたARマーカー読み取ることで、目の前に仮想空間につながる「ドア」がAR機能によって出現するという仕組みで、ドアの先に進むと、画面上に拡張現実の世界が広がる。ドアの先の拡張現実は、花畑やサッカースタジアムなどが用意されており、瞬時に変更することができる。

左=デモで使用したSamsung Electronicsの「Galaxy Fold SCV44」/右=ARマーカーを読み取った後、AR技術でドアが表示される。会場ではドアの実物も設置されており、その上に表示される形となっていた(クリックで拡大)

 今回、会場ではSamsung Electronicsの折りたたみスマートフォン「Galaxy Fold SCV44」を使ったデモを実施しており、VRゴーグルなどを使う必要もなく、Galaxy Foldの大画面でさまざまな世界を体験することができた。

360度に仮想世界が広がっており、スマホの動きに合わせて画像が処理される。複数人で同時に歩き回ることも可能で、その場合は他の人は「アバター」として表示されている(クリックで拡大)

 Synamonのビジネス向けVRサービス「NEUTRANS BIZ」を用いたデモでは、VR空間上に、実在するKDDIのビジネス開発拠点「KDDI DIGITAL GATE」を再現。実際に遠隔地にいるスタッフとの交流を行うことができた。VR空間上に実在する空間を再現することで、よりリアルな対話ができるとともに、遠隔地からでも施設紹介などが行えることなどがメリットといい、KDDIでは既に拠点間の会議などで利用しているという。

左=「NEUTRANS BIZ」のデモの様子。背後のモニターに利用者の見ている映像が表示されていた。/右=各種ファイルや動画なども、VR空間上で感覚操作で共有できる(クリックで拡大)

 中国NrealのスマートMRグラス「NrealLight」を用いたデモでは、KDDIと凸版印刷が開発したARコンテンツ「AR Museum 国宝 八橋蒔絵螺鈿硯箱」の体験が実施されていた。NrealLightはUSB Type-Cケーブルでスマートフォンと接続することで使用が可能になるスマートグラスで、88gという軽さや52度の広い視野角が特長だ。KDDIとNrealは、2019年5月にスマートグラスの企画開発、日本展開で戦略的パートナーシップを締結している。


デモで使用されたauオリジナルデザインの「NrealLight」(クリックで拡大)

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