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Huaweiを手放せなかったArmEE Exclusive

ArmとArm China、HiSilicon(Huaweiの半導体チップ部門)の経営幹部たちが、2019年9月25日(現地時間)の朝、中国・深センのインターコンチネンタルホテルにおいて、秘密裏に会合を開いたという。2019年5月には、ArmがHuaweiとの取引を禁止すると報道されたが、両社はそれを一蹴するようなコメントを出している。

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 この記事は、2019年10月15日発行の「EE Times Japan×EDN Japan 統合電子版10月号」に掲載している記事を転載したものです。

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秘密裏に開かれた会合

 ArmとArm China、HiSilicon(Huaweiの半導体チップ部門)の経営幹部たちが、2019年9月25日(現地時間)の朝、中国・深センのインターコンチネンタルホテルにおいて、秘密裏に会合を開いたという。経営幹部たちがこの時撮影した集合写真は、米中間の貿易戦争について、これら3社がここ4カ月の間に実際に語っていた内容よりも、より多くを語っている。ArmとArm China、Huaweiの3社は、このスナップ写真により、今後も引き続き協業していく考えであることを、中国のメディアやエレクトロニクス業界に対して再度示した形だ。


左から、Arm IP Product Groupでプレジデントを務めるRene Haas氏、HiSiliconのCIO(Chief Information Officer)であるYanqiu Diao氏、Arm Chinaのディレクター兼CEOであるAllen Wu氏

 今回の写真撮影は、BBCが2019年5月に発表した報道内容に対し、Armが公に反論したものとみられる。BBCがいち早く報じたところによると、Armは、同社の中国子会社を含む全従業員向けに発表した社内メモの中で、Huaweiとその子会社との間の既存の契約や、サポート権利、保留中の取引などを、全て停止するよう指示したという。

 Armの広報担当者はこの時、EE Timesのインタビューに対し、「米国政府が定めた全ての規制に準拠するために、このような措置を講じた」と述べている。

 ArmはBBCの報道後、まる4カ月間沈黙を守ってきたため、ArmがHuaweiとどのように協業していく(または協業しない)つもりなのかは、曖昧なままだった。

 しかしArmは、今回深センで三者会談を開催した後、「ArmとArm Chinaは、HiSiliconに技術を提供していく考えだ」と公言している。

 Arm Chinaのマーケティング部門の責任者を務め、広報担当者でもあるLiang Quan氏は、メディアに対し、「今回の会談の中で、3社間の協業について検討し、新製品開発においてさらなる協業体制を構築していく計画について話し合いを行った。また、ArmとHuaweiとの関係性は、メディアの報道内容に反して、実際のところは何も変化していない」と述べている。

 EE Times Chinaは、Armのこれまでと変わらない戦略によって、今後何が起こり得るのか、以下のように分析している。

Armは常にHuaweiをサポートしていく

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