ニュース
MediaTek、ミドルハイエンドスマホ向け5G対応SoC:1億800万画素カメラにも対応
MediaTekは、5G(第5世代移動通信)対応のスマートフォン向けSoC「Dimensity 5G」シリーズとして、ミドル−ハイエンドモデルに向けた新製品「Dimensity 900」を発表した。
6nmプロセスを採用、CPU8コアやGPU4コア、APUなどを集積
MediaTekは2021年5月、5G(第5世代移動通信)対応のスマートフォン向けSoC「Dimensity 5G」シリーズとして、ミドル−ハイエンドモデルに向けた新製品「Dimensity 900」を発表した。
Dimensity 900は、6nmプロセスで製造する。キャリアアグリゲーション機能を備えた5G NRサブ6GHzモデムを内蔵し、最大120MHzの帯域幅をサポートする。CPUは8コア構成で、動作周波数が最大2.4GHzの「Arm Cortex-A78」を2コアと、最大2GHz動作の「Arm Cortex-A55」を6コア内蔵した。LPDDR5メモリやUFS 3.1ストレージもサポートしている。
また、GPUとして「Arm Mari G68」を4コア搭載した他、独自のAI処理ユニット(APU)なども集積している。これにより、少ない電力消費でAIアプリケーションや4K HDR映像を処理することができるという。
Dimensity 900は、5Gおよび第6世代のWi-Fi規格「Wi-Fi 6」接続が可能な他、Bluetooth 5.2やGNSSにも対応する。さらに、120HzフルHD+ディスプレイや108MP(1億800万画素)メインカメラなどもサポートしている。
なお、Dimensity 900は2021年第2四半期(4〜6月)に発売されるスマートフォンに搭載される予定だという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 2020年の半導体売上高ランキング、Intelが首位
Gartnerが2021年4月に発表した調査によると、2020年の世界半導体売上高は4662億米ドルで、2019年に比べて10.4%増となった。 - 同一チップを“できばえ”で別シリーズに、MediaTekの開発力
「5G普及」が2年目に突入し、5G端末向けのプラットフォームが出そろってきた。2020年には、モデムチップ大手のMediaTekとUnisocも本格的に参戦している。今回は、MediTekの「Dimensity」シリーズを紹介する。 - 静止軌道衛星との5G IoTデータ接続試験に成功
MediaTekによれば、インマルサットの静止軌道衛星とフチノ宇宙センター(イタリア)の基地局間で5G IoTデータ接続試験を行い、データを転送するフィールドトライアルに成功した。この通信テストには、MediaTek製のSoCが用いられた。 - MediaTekが5G SoC「Dimensity」を本格展開
MediaTekは2020年7月21日、日本の報道機関向けに同社の5G(第5世代移動通信)対応SoC(System on Chip)「Dimensity」の説明を行った。 - 5G対応スマホ向けSoC、MediaTekが日本市場で販売
MediaTekは、5G(第5世代移動通信)対応スマートフォン向けSoC「Dimensity 5Gファミリー」について、日本市場での販売を始める。 - MediaTek、ノートPC向け5GモデムでIntelと協業
MediaTekは、新しい製品シリーズとして、スマートフォン向け5G対応チップ「Dimensity 1000」を発表した。さらに、Intelとの間で業務提携を結び、ノートPC向けに5Gモデムを提供していく予定であることを明らかにした。