ニュース
大電力対応で低挿入損失の汎用SPDTスイッチを開発:新日本無線が5G(Sub6)基地局向け
新日本無線は、Sub6対応の5G(第5世代移動通信)基地局用として、大電力に対応した低挿入損失の汎用SPDTスイッチ「NJG1817ME4」を開発、サンプル品の出荷を始めた。
2〜6GHz帯域で、挿入損失0.35〜0.45dBを実現
新日本無線は2021年5月、Sub6対応の5G(第5世代移動通信)基地局用として、大電力に対応した低挿入損失の汎用SPDTスイッチ「NJG1817ME4」を開発、サンプル品の出荷を始めた。2021年7月より量産開始の予定。
NJG1817ME4は、10Wまでの大電力に対応している。また、2〜6GHz帯域において、0.35〜0.45dBという極めて低い挿入損失特性を実現した。この値は業界トップレベルで、他社製の同等品に比べ半分以下だという。
スイッチング時間は最大350ナノ秒で、高速切り替えを実現する。パッケージは外形寸法が2.0×2.0mmのEQFN12-E4を採用、実装面積の削減や機器の小型化が可能になる。制御電圧は3.3V(代表値)、制御電流は7μA(3.3V時)である。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 新日本無線、小型SiC-SBDのサンプル出荷を開始
新日本無線は、小型形状で熱抵抗が小さい最大定格650V/10AのSiCショットキーバリアダイオード「NJDCD010A065AA3PS」を開発、サンプル出荷を始めた。 - 新日本無線、高速/高精度のオペアンプを開発
新日本無線は、大きな負荷容量でも安定して高速ドライブできるCMOSオペアンプ「NJU77582」の量産を始めた。低ノイズで高い精度を実現している。 - 新日本無線、アコースティックセンサーを開発
新日本無線は、可聴音から超音波まで検出できる防水接触型アコースティックセンサーを開発、サンプル出荷を始めた。生産設備の故障予知信号をより早く検知し、早期に対策を行うことで、突然の生産ライン停止などを防ぐことができる。 - 新日本無線、車載対応レゾルバ励磁用アンプを開発
新日本無線は、車載対応レゾルバ励磁用アンプ「NJU7870」を多摩川精機と共同開発し、サンプル出荷を始めた。2021年4月から量産を始める。 - 新日本無線、GNSSフロントエンドモジュール量産
新日本無線は、車載グレードのGNSSフロントエンドモジュール「NJG1159PHH-A」を開発、量産を始めた。小型で薄いパッケージを採用し、回路基板への実装面積を大幅に削減することが可能になる。 - SJ構造を用いたバイポーラトランジスタ開発
新日本無線と山梨大学は2020年8月、コレクタ領域をスーパージャンクション構造としたシリコンバイポーラトランジスタ(SJ-BJT)を開発したと発表した。半導体を用いたリレー(ソリッドステートリレー/SSR)の小型化、低損失化が実現できるパワーデバイスだという。