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太陽誘電、チタン酸バリウムの製造棟を建設:積層セラコンの需要増に対応
太陽誘電は、八幡原工場(群馬県高崎市)に新材料棟を建設する。積層セラミックコンデンサーの需要増加に対応し、その原材料となるチタン酸バリウムを製造する。
2022年12月に完成、建屋投資額は約50億円
太陽誘電は2021年6月、八幡原工場(群馬県高崎市)に新材料棟を建設すると発表した。積層セラミックコンデンサーの需要増加に対応し、その原材料となるチタン酸バリウムを製造する。
八幡原工場内に建設する新材料棟は、建築面積が約8000m2、延べ床面積は約2万1500m2である。2021年9月に着工し、2022年12月の完成を目指す。投資額は建屋のみで約50億円を予定する。
積層セラミックコンデンサーは、自動車やサーバ、基地局用通信装置などの用途に向けて需要が増加している。このため新材料棟を建設し、原材料となるチタン酸バリウムの生産能力を拡大することにした。
【お詫びと訂正】見出しに誤りがありました。「2021年12月に完成」ではなく正しくは「2022年12月に完成」になります。お詫びして訂正いたします(2021年6月21日午後4時36分/編集部)
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