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太陽誘電、マレーシアの生産子会社に新工場棟建設:積層セラミックコンデンサーを増産
太陽誘電は、積層セラミックコンデンサーの需要増に対応するため、マレーシアの生産子会社「TAIYO YUDEN(SARAWAK)」に新工場棟を建設する。竣工は2023年3月で、投資額(建屋のみ)は約180億円を予定する。
太陽光発電の導入など、環境に配慮した新工場
太陽誘電は2021年9月、積層セラミックコンデンサーの需要増に対応するため、マレーシアの生産子会社「TAIYO YUDEN(SARAWAK)」に新工場棟を建設すると発表した。竣工は2023年3月で、投資額(建屋のみ)は約180億円を予定する。
積層セラミックコンデンサーは、自動車やサーバ、通信基地局装置といった用途向けに需要拡大が続く。太陽誘電グループは、「中期経営計画2025」に基づき、生産体制の強化などに取り組んでいる。TAIYO YUDEN(SARAWAK)は、積層セラミックコンデンサーを生産する海外拠点の1つで、今回の新工場建設もその一環である。
新工場棟は、建築面積が約3万6500m2、延べ床面積が約6万8900m2で、2021年9月に着工。各種設備の効率化による省エネや、建屋屋上への太陽光発電導入による創エネなど、環境に配慮した工場となる。
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