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新日本無線、CMOSコンパレーターICをサンプル出荷:消費電流が極めて小さく高EMI耐性
新日本無線は、消費電流がチャネル当たり0.6μAと極めて小さく、EMI耐性は100dBと大きいCMOSコンパレーターIC「NJU77212」のサンプル出荷を始めた。
EMC設計の工数や対策部品の点数を削減
新日本無線は2021年10月、消費電流がチャネル当たり0.6μAと極めて小さく、EMI耐性は100dBと大きいCMOSコンパレーターIC「NJU77212」のサンプル出荷を始めた。無線通信機能を搭載したモバイル機器やリモートセンサーなどの用途に向ける。
NJU77212は、消費電流が極めて小さく、動作電圧範囲は1.7〜5.5Vと広い。独自の回路技術「Dynamic Transient Stabilizer(D.T.S)」を搭載しており、入力基準電圧が変化しても、応答時間は安定している。また、100dBのEMI耐性を実現したことで、センサー機器のEMC設計工数や対策部品の点数を削減できるという。
出力電流は25mAで、LEDやリレースイッチを直接駆動することが可能である。これにより、従来は後段に用いていたドライバー部品が不要になる。出力はプッシュプル形式。動作温度範囲は−40〜105℃、パッケージは、外形寸法が2.9×4.0mmのVSP8(NJU77212R)あるいは2.0×2.0mmのESON8-U1(NJU77212KU1)で供給する。サンプル価格(税別)は70円。2022年上旬から量産を始める予定。
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