HDD大手Seagateの四半期業績は4期連続の増収増益に:福田昭のストレージ通信(204)(2/2 ページ)
今回は、米Seagate Technologyの2022会計年度第1四半期(2021年7月〜9月期)の業績を紹介する。
大容量HDDの総出荷記憶容量が4四半期連続で過去最大を更新
Seagateは、HDDの総出荷記憶容量と1台当たりの記憶容量(平均記憶容量)を製品分野別に公表してきた。製品分野は「大容量品(マスキャパシティ品)」と「既存品(レガシー品)」に分けている。マスキャパシティ品には、ニアラインHDD、画像データ格納用HDD、NAS(Network Attached Storage)などが含まれる。レガシー品にはミッションクリチカルHDD、デスクトップPC用HDD、ノートPC用HDD、デジタルビデオ録画用HDD、ゲームコンソール用HDDなどが含まれる。
マスキャパシティ品の総出荷記憶容量は、2022会計年度第1四半期(2021年7月〜9月期)に前四半期比(前期比)7.3%増の132.3EB(エクサバイト:1018バイト)とさらに拡大した。4四半期連続で過去最大を更新した。マスキャパシティ品の大半を占めるニアラインHDDの総出荷記憶容量は同4.9%増の106.4EBである。マスキャパシティ品の平均記憶容量(1台当たりの記憶容量)は9.6TB(テラバイト)である。前四半期から0.2TB増えた。
マスキャパシティ品の売上高は約20億米ドルである。前四半期の約19億米ドルから5%ほど増えた。HDD全体の売上高に占めるマスキャパシティ品の割合は71%である。前の四半期に比べて2ポイント上昇した。
レガシー品の総出荷記憶容量は2022会計年度第1四半期(2021年7月〜9月期)に26.8EBである。前の四半期に比べて7.9%減少した。平均記憶容量は1.9TBで、前の四半期と変わらなかった。
HDD全体の総出荷記憶容量は前四半期比4.5%増の159.1EBである。3四半期連続で過去最大を更新した。HDD全体の平均記憶容量は5.7TBである。前の四半期に比べて0.3TB増加した。
(次回に続く)
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