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消費電力を最大50%削減するエッジAI/HMI向けMPUembedded world 2022(2/2 ページ)

Texas Instruments(以下、TI)はドイツ・ニュルンベルクで開催された組み込み技術の展示会「embedded world 2022」(2022年6月21〜23日)に出展し、エッジAIおよびHMI(ヒューマンマシンインタフェース)向けのMPU「Sitara AM62」ファミリーのデモを展示した。 AM62ファミリーは、競合製品に比べ消費電力を最大50%削減できるという。

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スマートEVチャージャーの機能を、従来比4分の1の能力で実現


AM62ファミリーを用いたスマートEVチャージャーのデモ[クリックで拡大]

 今回、ブースでは電気自動車(EV)チャージャーや、エッジAI搭載のカメラソリューションなどのデモを展示していた。

 説明担当者は、「AM62ファミリーはとても汎用的で拡張性が高く、さまざまな市場がターゲットになる」と説明。その上で、電気自動車(EV)の普及に応じて市場の拡大が進むEVチャージャーが「われわれにとって大きな分野の一つだ」と言及した。

 EVチャージャーでは、EVやチャージャー間、バックサーバーなどとの接続や、より扱いやすいインタフェースなどといった機能が求められるが、「AM62ファミリーであれば、これらの標準的な機能をデバイスの性能の4分の1程度で実現できる。低消費電力で高性能なGPUによって非常に優れたインタフェースにも対応できる」としている。

 AM62ファミリーを用いたスマートEVチャージャーのデモでは、チャージャーをEV(PCでシミュレートしていた)に接続すると、充電ケーブルを通じた通信により充電レベルがどの程度か確認し充電を開始。他のチャージャー間で通信し、ディスプレイに充電状況など表示すると同時にタブレット端末にもワイヤレス接続で情報を送信するといった内容が紹介されていた。

左写真の上がAM62ファミリー搭載のSystem on Moduleだ。中、右画像はデモで表示された、接続から充電の実施の過程[クリックで拡大]

 説明担当者は、「AM62ファミリーによって、これらの動作に関わる処理が非常に小型な装置で実現できるようになった。これら基本機能はデバイス能力の一部で実現できており、さらに付加価値を求める顧客も簡単に拡張することができる。前世代品ではフルの能力で行っていた処理だが、より多くの機能を統合し、より多くのインテリジェンスをもたらすことが可能になった、革新的な製品といえる」と強調していた。

左=こちらは、人物トラッキング/認識のデモだ。「AM62によるエッジAI処理によって、非常に高いフレームレートでのトラッキングが可能になっている」/右=AM62ファミリーを搭載したボード[クリックで拡大]

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