ST、6軸MEMSモーションセンサーを発表:SFLPや機械学習に対応
STマイクロエレクトロニクスは、ローパワーのセンサーフュージョン(SFLP)や機械学習に対応した6軸MEMSモーションセンサー「LSM6DSV16X」を発表した。
ジェスチャー認識における消費電流を15μA程度に削減可能
STマイクロエレクトロニクスは2022年12月、ローパワーのセンサーフュージョン(SFLP)や機械学習に対応した6軸MEMSモーションセンサー「LSM6DSV16X」を発表した。
LSM6DSV16Xは、ジェスチャー検出用として優れたステートマシン(FSM)を搭載している。また、最新の機械学習コア(MLC)を内蔵することで、アクティビティー認識など推論アルゴリズムの性能を向上させた。MLCやFSMアルゴリズムは、ソフトウェア開発プラットフォーム「GitHub」で公開されていて、迅速かつ短期間で応用機器の開発が可能となる。
自己構成機能(ASC:Adaptive Self-Configuration)も備えており、測定範囲や動作周波数などを、状況に応じて独自に設定することができる。SFLPとASCを組み合わせると、電力消費を抑えながら高速かつ強力なエッジ処理が可能となる。しかもSFLPは、ジェスチャー認識や継続的なトラッキング用途において、消費電流をわずか15μA程度まで削減することが可能だという。
同社の6軸MEMSモーションセンサーとしては初めて、電荷変動(ST Qvar)検出チャネルを搭載した。接触/非接触センシングによって、静電荷の変化をモニタリングできる。このため、「タッチ」や「長押し」「スワイプ」といった制御において、シームレスな操作が可能となる。
LSM6DSV16Xには、低ノイズの「3軸加速度センサー」と高精度の「3軸ジャイロセンサー」を集積している。これらは熱機械ストレスに対しても、優れた耐性を備えている。インタフェースとしてI3Cなどを備えた。パッケージは外形寸法が2.5×3.0×0.83mmの14端子LGAで供給する。1000個購入時の単価は約2.98米ドルである。
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