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ソニー、2022年度は増収増益で過去最高を更新:イメージセンサーも大幅増収増益(3/3 ページ)
ソニーグループの2023年3月期通期業績は、売上高が前年度比で16%増の11兆5398億円、営業利益は同59億円増の1兆2082億円で、いずれも過去最高を更新した。為替の好影響の他、イメージセンサーやゲーム、映画、音楽でそれぞれ大幅な増収があった。
PS5、2023年度は「PS史上最多」の出荷を目指す
G&NS分野は2022年度、為替の影響やPlayStation 5(PS5)の売り上げ増加などによって、売上高が前年度比33%増(9048億円増)の3兆6446億円となった。営業利益については、米国のゲーム企業Bungie買収やソフトウェア開発費増加といったコスト増によって28%減(961億円減)の2500億円と大幅減益になっている。
長く供給がひっ迫していたPS5の流通の正常化が進み、2022年度第4四半期の販売台数は630万台を記録し、第4四半期におけるPSコンソールの販売台数の過去最高を更新した。同年度の通期販売台数は1910万台となった。十時氏は、「ほぼ全世界で顧客を待たせることなくPS5を届けられるようになっている」と説明。同社は引き続きPS5普及の加速に努める方針で、2023年度は歴代のPS史上最多の2500万台の販売を目指すとしている。
こうしたPS5および周辺機器の売り上げ増によって同分野では2023年度、売上高が前年比7%増の3兆9000億円、営業利益が同8%増の2700億円と増収増益になることを見込んでいる。
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