ST、8チャネル小型ハイサイドスイッチを発売:保護機能や診断機能を搭載
STマイクロエレクトロニクスは、保護機能や診断機能を搭載した8チャネル小型ハイサイドスイッチとして「IPS8160HQ」および、「IPS8160HQ-1」を発表した。PLCモジュールや自動販売機の単方向モーターなどの用途に向ける。
PLCモジュールや自動販売機単方向モーターといった用途を視野に
STマイクロエレクトロニクスは2023年6月、保護機能や診断機能を搭載した8チャネル小型ハイサイドスイッチとして「IPS8160HQ」および、「IPS8160HQ-1」を発表した。PLCモジュールや自動販売機の単方向モーターといった用途に向ける。
IPS8160HQとIPS8160HQ-1は、チャネルごとに過負荷(OVL)保護や接合部の過熱(OVT)保護機能を備えている。これにより、回路の損傷を防ぎながら、エラーによる一時的な中段を最小限に抑えることができるという。過負荷状態のチャネルはオフとなった後に自動で再起動する。過負荷ではないチャネルは通常動作を継続する。グランド断線時には、瞬時にオフとなる。また、過電圧保護や低電圧誤動作防止(UVLO)、短絡保護、出力電流制限、および過熱フォルト・インジケーターなども備えている。
両製品とも、オン抵抗は160mΩ@25℃(代表値)と小さい。動作電圧範囲は10.5〜36Vである。電流制限はIPS8160HQが0.7A、IPS8160HQ-1が1A。パッケージは外形寸法が8×6×0.9mmのQFN48Lで供給する。この他、プロセスコントローラーに関する「IEC 61131-2」や「電磁両立性(EMC)」「静電放電(ESD)耐性」「電気的高速過渡(EFT/バースト)耐性」、およびサージ耐性に関する「IEC 61000規格」などに準拠するための機能を備えているという。1000個購入時の単価は約4.02米ドルである。
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