部品内蔵で実装面積を削減、モータードライバーIC:東芝D&Sが4品種を発売
東芝デバイス&ストレージ(東芝D&S)は、民生/産業用機器に向けたモータードライバーICとして4品種を発売した。小型パッケージの採用とこれまで外付けしていた部品を内蔵した。これにより、回路基板での占有面積を大幅に削減できるという。
パッケージは6.4×9.7mmのHTSSOP28で供給、周辺部品も内蔵
東芝デバイス&ストレージ(東芝D&S)は2023年6月、民生/産業用機器に向けたモータードライバーICとして4品種を発売した。小型パッケージの採用とこれまで外付けしていた部品を内蔵した。これにより、回路基板での占有面積を大幅に削減できるという。
新製品は、2相パイポーラーステッピングモータードライバーICの「TB67S581FNG」と「TB67S580FNG」、デュアルHブリッジドライバーICの「TB67H481FNG」と「TB67H480FNG」という4品種。
TB67S581FNGは、モーター出力電圧定格が50V、モーター出力電流定格が2.5A。同様に、TB67S580FNGは50V、1.6Aである。一方、TB67H481FNGとTB67H480FNGは50V、2.5Aで、異なるのは入力インタフェース。TB67H481FNGはIN入力タイプ、TB67H480FNGはPHASE入力タイプとなっている。
パッケージは外形寸法が6.4×9.7mmのHTSSOP28を採用した。従来のHTSSOP48と比較して、実装面積を約39%削減できるという。外部に出ている端子は2方向のため、従来の4方向の製品に比べ、基板配線の引き回しが容易である。さらに、これまで外付けする必要があったチャージポンプ回路用コンデンサーを内蔵した。これにより、部品点数や基板に対する実装面積の削減が可能となる。
新製品は、モーター電源電圧8.2〜44Vに対応する。スリープモード時の消費電流は最大20μAに抑えた。また、過電流検出や過熱検出、低電源電圧検出といった安全機能を備えている。プリンターやATM、両替機、監視カメラ、プロジェクターなど、12/24V電源を採用した用途に向ける。
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